Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』 はムキムキの軍人たちが、金を強奪するために知能のあるゾンビと激しい戦いを繰り広げるグロアクション!
記事ではネタバレあらすじ解説や、ストーリー酷評、よかったアクションシーン考察などをしています!
ゾンビものなので、グロさやゴア描写、アクションの派手さだけを求めるなら楽しめるだろうけど、全体的なストーリーはつまらなかった…ザック・スナイダー監督の凝った映像だけはゴージャスなB級的作品。
- アーミー・オブ・ザ・デッド/キャラ相関図・スタッフキャスト
- アーミー・オブ・ザ・デッド感想・酷評!アクションすごいけどストーリーがつまらん
- ストーリーの具体的にダメな点
- 『アーミー・オブ・ザ・デッド』のゾンビの特徴考察
- 見どころのグロいアクションシーン紹介
- メイキングについて/背景がボヤける日本製レンズを使用
- アーミー・オブ・ザ・デッド/ネタバレあらすじ解説
- 最後に感想レビューまとめ
アーミー・オブ・ザ・デッド/キャラ相関図・スタッフキャスト
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『アーミー・オブ・ザ・デッド』スタッフ・キャスト
監督・脚本・撮影:ザック・スナイダー
主演:デイヴ・バウティスタ/スコット役
出演:ギャレット・ディラハント/マーティン役
出演:真田広之/タナカ役
アーミー・オブ・ザ・デッド感想・酷評!アクションすごいけどストーリーがつまらん
個人的な評価は78点くらい。
アクションや映像はもの凄いけど、ストーリーがつまらなくて残念。
わりと壮大な物語なのですが、DC映画『バットマンVSスーパーマン』なども微妙だったザック・スナイダー監督の悪い部分が出たといえばいいのかストーリーが微妙すぎでした。
とはいえ、ミラ・ジョヴォヴィッチの実写映画『モンスターハンター』のようにストーリー性がゼロ!なわけではないので、それと比較すると全然楽しめます。
ゾンビものなのでアクションが楽しければ良し!な面もあります。(素晴らしいアクションシーンについては後述)。
本作を好きな人は同じくグロさとキャッチーさを兼ね備えた『スーサイド・スクワッド2』も好きでしょう。
しかし『アーミー・オブ・ザ・デッド』は、親子の絆というヒューマンドラマ要素をガッツリ入れているので、ストーリー面でもう少し感動要素を入れるか、もしくは『ウォーキング・デッド』のような絶望感が欲しかったです。
あとストーリーについては伏線の放置プレイ的なのも多く、あとで詳しく解説します。
それも設定については面白い部分もたくさんあって、『ウォーキング・デッド』のゾンビに比べると知能があってしかも俊敏性が高いというベリーハードモード。
ゾンビが繁殖するという前代未聞のアイデアも奇抜でした。
走って追っかけてくる『ゾンビランド』のゾンビよりも倒すのがむずかしく、実写映画『バイオハザード/Resident Evil』並みに生き残りは困難でしょう。
ラストで感染していたヴァンが飛行機でメキシコシティに向かっていたので、続編『アーミー・オブ・ザ・デッド2』があるとすればメキシコが舞台になるかもしれないですね。
ゾンビトラなど、人以外のゾンビが登場するのも良かったです。ゾンビトラによる頭噛み砕きのシーンも強烈でしたね。
ちなみにゾンビトラはNetflix『キングダム:アシンの物語』にも登場!あと『バイオハザードインフィニットダークネス』にはネズミゾンビも出てきます。
人だけがゾンビになる時代は終わったのかもしれません!
ストーリーの具体的にダメな点
映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』ストーリーで具体的にダメだった点を解説していきます。
雨降れや!
ゾンビは日光に弱いらしく、ザコゾンビ・シャンブラーは普段は干からびていますが、雨が降ると復活するようです。
そんな斬新で素晴らしい設定があったにもかかわらず雨は降らず。
ゾンビが水を吸収して復活する様子が見れずにいたたまれない気持ちになりました!
「設定だけ作ってそのシーンを入れないのはどうなの?」という不満が湧いたよ。
マーティンのこと告げ口しろよ
建物を移動中、前にいるマーティンにドアを閉められてゾンビに襲われたチェンバース。彼女は戦いながら仲間のグーズマンの前に踊り出ます。そこにマーティンもいるのですが、「裏切り者だ!」とは言いません。
まあゾンビに襲われているのでパニックなのはわかるのですが、仲間にマーティンの裏切りを教えてあげなきゃ…と思いました。
嘘はつかずに普通に依頼しろよタナカ!
タナカの目的は金ではなく、アルファと呼ばれる知能のあるゾンビの頭を持ち帰ることでした。
いや…いちいち「金庫に金が!」って嘘をつかずに「首を取ってきて!」でよくないですか?
部下のマーティンに全員を殺させて、成功した場合の報酬を払いたくなかったとも考えられますが、わざわざ金庫を開けずに首だけ取って早く逃げる方が成功確率は断然高いはずです…。不可解。
タナカ(真田広之)を放置するな!
この『アーミー・オブ・ザ・デッド』のストーリーで一番解せなかった点は、真田広之演じる黒幕タナカが、どこか安全な場所で普通にウイスキー飲みながら「みんな死んだっぽいな〜」みたいなシーンを最後に、それ以降出てこないところです。
「普通、殺すでしょ?黒幕!」
最後生きていたヴァンが飛行機でタナカの住居に突っ込むのかと思いましたが、そんなこともなく、タナカは放置プレイ状態。
最後にタナカが日本刀を持って現れて!…そこまでは期待しすぎだとしても、せめてストーリー的に彼を放置しないで欲しかったです。
日本人としてちょっと残念…。
ゾンビの王妃が見回り役
細かいですが、ゾンビ王妃は集団の中で立場が上にもかかわらず見回り役なのが不思議。
なのでマーティンにあっさり殺されてしまいます。「見回りって普通下っ端がやらない?」と疑問が湧きました。
『アーミー・オブ・ザ・デッド』のゾンビの特徴考察
NETFLIX『アーミー・オブ・ザ・デッド』では、ゾンビの設定が斬新だったのでまとめておきます。
- 動きが俊敏すぎ!(人間以上の身体能力?)
- 知能がありコミュニケーション可能
- 繁殖できる
- ザコは普段は干からびてて、雨が降ると復活する
このようにソンビの設定・アイデアは面白かったです。
繁殖って…そもそも死んでるわけではないのでしょうか…?謎です。
見どころのグロいアクションシーン紹介
マリアの首がねじ切れて骨が飛び出す!
マリアという主人公スコットの元恋人の女性がゾンビに首を180度回されて、首の骨がぶしゅっととび出るシーンがインパクト抜群でした!素晴らしい演出!
グロいけど死に方がいちいちキャッチーなのが今作のすごいところ。グロすぎだけどね!
王妃の生首が屋上から落下
コヨーテが王妃の生首を落とし、地上で脳みそが弾けます!ゴア描写注意!
ムキムキのデイヴ・バウティスタかっけえ!
元レスラーで僧帽筋までムキムキのデイヴ・バウティスタ。
カジノのテーブルをゾンビにブン投げたり、飛びかかるゾンビを下から撃ってそこがスローモーションになったり、テーブルの上を走りながらゾンビを撃ち抜いていくさまがめちゃかっこよかったです。
スタローンの『大脱出2』や、マーベルの『ガーディアンズオブギャラクシー』で有名なデイヴ・バウティスタの迫力のアクションが堪能できます。
メイキングについて/背景がボヤける日本製レンズを使用
『アーミー・オブ・ザ・デッド』のメイキングもNetflixで公開されていたので視聴。
1番驚いたのは、日本のメーカー・キャノンが1960年代に作った背景がボヤける「ドリームレンズ」を使用していたこと。
ピントが合っているのに背景がボヤける本作の特徴的な映像の理由がわかりました。ザック・スナイダーの撮影への狂気的なこだわりがみて取れますね。
ラスベガスの街並みについては、実際の街をデジタルデータにして、俳優たちが演技する場所は何十トンもの瓦礫などをトラックで運んで創り上げ、それらをVFXで融合させたようです。
ゾンビのキャストは100人以上!メイクスタッフが芸術的なゾンビに仕上げていく様子も痛快!
これでストーリーが面白ければ傑作になったのに!と感じました。
ただ『アーミー・オブ・ザ・デッド』は映像的な面では映画マニアから支持を得るでしょう。
アーミー・オブ・ザ・デッド/ネタバレあらすじ解説
アメリカの特殊機密であったムキムキのゾンビ(ゼウス王)が移送中の事故で逃げ出してしまい、そのゾンビに噛まれたり殺された人々が次々にゾンビに。ラスベガスは地獄絵図と化します。
数年後、アメリカ軍はラスベガスを隔離することに成功。ラスベガスの街はゾンビの王ゼウスの国と化していました。
ゾンビ鎮圧で勲章も貰った凄腕の元兵士スコット・ウォード(デイヴ・バウティスタ)は、ゾンビになった妻をナイフで殺害した過去を背負っていました。除隊の際の手当も少なく、今はハンバーガー屋で働いています。
そんなスコットのまえに富豪のブライ・タナカ(真田広之)がやってきて「ホテル“ベガス・ブライ”の金庫に2億ドルある。取ってきたら取り分を山分けしていい」と持ちかけますが…。
人生に失望していたスコットは、元兵士で元恋人のマリア・クルスや、ヘリ操縦士のピーターズ、元兵士のヴァンデルローエ、金庫解錠専門家のディーター、ゾンビハントYoutuberのグーズマンらを集め、現地へ向かいました。タナカの部下・マーティン(ギャレット・ディハラント)も同行することに。
政府はベガスへの核爆弾投下を決定し、リミットは96時間しかありません。
スコットは、ベガスにいた人々の隔離キャンプでボランティアをしている疎遠の娘・ケイトに協力してもらい、キャンプの中に入ることに成功。
ケイトは、友達のギータが金を得るためにベガス街に侵入して戻ってきてないと知り、スコットに同行することにしました。
コヨーテ・リリーという女性の案内でベガスに入ったスコットのチーム。街には太陽で干からびで動けなくなっている知能のないゾンビ“シャンブラー”の体がたくさん積み重なっていますが、雨が降ると復活するようです。
トラのゾンビ・バレンタインや、ゾンビの王妃が出てきました。
コヨーテは、連れてきたカミングス(難民キャンプの警備担当のレイプ魔)の足を撃ち抜き、王妃に差し出します。
王妃らは“アルファ”と呼ばれるタイプのゾンビで、知能がありオリジナルのゾンビであるゼウス王が統制を取っています。カミングスはゾンビたちに連れて行かれましたが、“取引”によりアルファの集団がスコットたち襲ってくることはありません。
建物の中を通りホテルへ進んでいた一行ですが、最後尾のチェンバースがマーティンにドアを塞がれてゾンビに襲われます。彼女は仲間のグーズマンのもとへなんとか追いつきますが「行って!」と言って噛まれてしまいました。グーズマンは彼女が持つタンクを撃ち、チェンバースは爆死します。
なんとかホテルへ着いたスコットたち。ピーターズは屋上のヘリの整備、スコットとケイトは電気系統の復活、ヴァンは金庫を開けるディーターの警備に回ります。
マーティンとコヨーテは外へ見回りをしますが、マーティンはゾンビの王妃を見つけると、捕獲して首を切り落としました。「この首を持ち帰るのがタナカの本当の狙いだ!」と言い、コヨーテを仲間に引き込もうとします。
数十分後、首のない王妃を見つけたゾンビ王ゼウスは、ゾンビ王妃の死体の腹から死んだ胎児を取り出して叫び声を上げます。
核ミサイルの投下予定が1日前倒しになり、脱出まであと90分しか猶予がないとテレビ放送され、チームは焦ります。
金庫は空き中には大金が眠っていましたが、ゾンビ王・ゼウスが率いる軍団が王妃の復讐のためにホテルに大挙してやってきました。さらにスコットは、娘ケイトが友達を救うために近くのオリンパスホテルに行ったと気づき、あせり倍増。
ヴァンはゾンビ王・ゼウスと素手で戦いボコボコにされます。ティーダーは自らを犠牲にしてヴァンを金庫に押し入れ、ゾンビ・ゼウス王に殺されました。
ゾンビがエレベーターからいきなり現れ、マリアが首の骨を折られて死亡します。スコットは怒り狂い、ゾンビの群れを次々に撃破。グーズマンがゾンビに噛まれて死亡します。
一方、コヨーテを裏切って逃げようとしていたマーティンは、持っていた首がコヨーテによってすり替えられていたことに気づいて絶望。トラのゾンビ・バレンタインに襲われて散々痛ぶられた挙句、頭を噛み砕かれて死亡しました。
スコットたちはどうにか屋上に到着。ゾンビ王・ゼウスがやってきて、コヨーテがまだ生きている王妃の生首に銃を向け、近づかないよう脅します。
スコットはピーターズが運転するヘリに乗り込みますが、コヨーテはゾンビ王・ゼウスが投げた鉄棒に胸を貫かれて壁に突き刺さります。コヨーテは王妃の首を屋上から落としました。彼女は噛まれて死亡します。
ヘリは飛び立ち、オリンパスホテルへ。
ホテル内ではケイトがギータを救い出し、ゾンビになっていたカミングスを射殺していました。核ミサイル発射時刻まであと9分という中で、スコットはオリンパスホテルにやってきたゾンビ王・ゼウスをグレネードで吹き飛ばし、ケイトと屋上へ上がります。
ヘリが飛び立ちますが、生きていたゾンビ王・ゼウスが助走をつけて走り、ヘリの中に飛び乗ってきました。スコットはゾンビ王・ゼウスと格闘しますが、腕の骨を折られます。
ミサイルが見え、後方のラスベガスに爆発のキノコ雲が上がります。スコットは銃でゾンビ王・ゼウスの頭を撃ち抜き、なんとか倒しました。
しかしヘリは爆風で砂地に不時着し、ピーターズとギータは死亡。
噛まれていたスコットはケイトに別れの言葉を言ってゾンビになり、ケイトに撃たれて死亡します。
核爆発から数時間後。金庫の中にいて爆風を免れたヴァンは、持ち出した金でプライベートジェットを借ります。しかし噛まれて感染していたと知り、メキシコシティ行きの機内の中で絶望しました。
NETFLIX映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』END
最後に感想レビューまとめ
映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』は、アクションとグロいシーン、アイデアについてはよかったですが、ストーリーが微妙だったのが残念です。
B級ゾンビ映画が好きな人は楽しめたのではないでしょうか?
個人的にはストーリーをもうちょっと緻密にしてほしいと感じた作品でした。
NETFLIX『アーミー・オブ・ザ・デッド』レビュー終わり。
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