映画『ゴジラvsコング』(Godzilla vs Kong)は、2大怪獣が激突する超迫力エンターテインメント!
怪獣アトラクションといえるアクション重視の大作でした。
映画に迫力を求める人は楽しめますが、ストーリー性を重視する人はつまらないかもしれません。
- ネタバレなしの感想・評価
- ストーリーネタバレあらすじ解説
- 地下空洞のアイデア
- 小栗旬のキャラ
について深掘りしています。
- 映画『ゴジラvsコング』作品情報・キャスト
- 『ゴジラ対コング』感想・評価レビュー
- 『ゴジラvsコング』ネタバレあらすじ解説
- 地下空洞でつながる米国・南極・香港
- ストーリーはぶっちゃけ普通!
- 小栗旬の存在感!
- 最後のまとめ
映画『ゴジラvsコング』作品情報・キャスト
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監督:アダム・ウィンガード
脚本:エリック・ピアソン
撮影:ベン・セレシン
主演:アレクサンダー・スカルスガルド/ネイサン・リンド役
出演:ミリー・ボビー・ブラウン/マディソン役
出演:レベッカ・ホール/アイリーン・アンドリューズ役
出演:ブライアン・タイリー・ヘンリー/バーニー・ヘイズ役
出演:小栗旬/芹沢蓮レン・セリザワ役
出演:エイザ・ゴンザレス/マイア・シモンズ役
出演:カイリー・ホットル/ジア役
出演:カイル・チャンドラー/マーク・ラッセル役
出演:ランス・レンディック/ギラーミン役
本作は『キングコング: 髑髏島の巨神』や『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』などのモンスターバース続編となります。
アレクサンダー・スカルスガルドは『ターザン:REBORN』で有名。
ミリー・ボビー・ブラウンはNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス』の少女。
カイル・チャンドラーはNetflix映画『ミッドナイト・スカイ』や『ファーストマン』で有名。
『ジョン・ウィックパラベラム』のホテルマン役のランス・レンディックも出てますね。映画『ゴジラvsコング』登場キャラ相関図
『ゴジラ対コング』感想・評価レビュー
映画『ゴジラvsコング』の評価は83点。
まず、ゴジラとキングコングの戦いの迫力が凄過ぎました。
ゴジラが泳いでいる→口元アップ→爆音で登場!のコンボはビビりました。
ゴジラもキングコングもアップが多くて臨場感は抜群です。
日本版の『シン・ゴジラ』と大きく違う点は、ゴジラの動きが早い点ですね。
日本版がどっしり構えた不気味な印象なのに対し、ハリウッド版は「喰われる!」という恐怖をかき立てられる違いがあります。
全体的に怪獣アトラクションの面だけで見る価値は十分です!
ただ、残念な点としてはストーリーが王道過ぎたところ。
地下空洞のアイデアはとってもよかったのですが、それ以外に斬新さは感じられませんでした。
怪獣映画なのでストーリーはこっていなくても良いのですが、
ギレルモ・デル・トロ監督の『パシフィック・リム』のような驚きや、現実っぽい!と思わせるリアリティはなかったです。
あとは本作でハリウッドデビューした小栗旬が思ったより目立っていてちょっとうれしかったです。
※以下の項目はネタバレありです。
『ゴジラvsコング』ネタバレあらすじ解説
人間に捕まったキングコングは収容ドーム(髑髏島)で不自由な暮らしを強いられていました。
髑髏島の先住民の生き残りの少女ジア(カイリー・ホットル)だけがコングの心の拠り所です。
そんな中、巨大企業APEX(エイペックス)サンフランシスコ本部が、海上から突如現れたゴジラに襲撃されました。
APEXの悪事を暴こうとしている陰謀論者でエンジニアのバーニー(ブライアン・タイリー・ヘンリー)は、香港行きの謎の積荷の存在に気づきます。
バーニーはゴジラ襲撃の混乱に乗じて地下へ行き、巨大な赤い目玉のような兵器を発見しました…。
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マーク・ラッセル(カイル・チャンドラー)の娘・マディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)は、陰謀論者バーニーの熱狂的なファンでした。
友達のジョシュとバーニーの居場所を突き止めます。
バーニーとマディソンは意気投合し、APEXの野望を阻止するためゴジラに破壊された本部の地下33階(サブレベル33)に侵入。
地下のコンテナの中にはモンスターの卵のような謎の物体がありました。
そのとき、コンテナが閉まり、マディソンたちは閉じ込められてしまいます。
コンテナは出荷のため地下の移動通路を香港に向かって超高速で移動しました。
一方、地下空洞の研究者ネイサン・リンド(アレクサンダー・スカルスガルド)の元へ、APEXの責任者ウォルター・シモンズ(デミアン・ビチル)と、レン・セリザワ(小栗旬)がやってきます。
ウォルターは「ゴジラを制御するため、地下空洞にある未知のエネルギー源のサンプルを取ってきてほしい」と依頼します。
ネイサンは、コングと意思疎通ができるジアと、彼女の保護者アイリーン・アンドリューズ博士(レベッカ・ホール)に協力を要請。
ネイサンはコングに鎮静剤を打って戦艦に積んで南極へ向かい、南極の巨大な穴から地下空洞へ向かう作戦を立てます。
しかし移動中に戦艦がゴジラに襲われました。
ネイサンはコングの拘束を解きましたが、ゴジラは戦艦やジェット機を破壊し尽くします。
戦って水に引き摺り込まれたコングはなんとか戦艦まで這い上がり、一旦やられたふりをして大人しくなるとゴジラは去っていきました。
コングたちは南極へ到着。
ジアは「中に家族がいるかも」と地下の巨大穴を指差し、コングはそこへ入っていきます。
地下ではある地点から重力が反転するため、ネイサンやジアたちはHEAV(ヒーヴ)という地下探査機に乗り込みました。
一行は穴に吸い込まれ、開けた空間に飛び出ます。
そこはコングのような巨大生物が暮らす壮大な場所でした。重力反転のポイントを境に、上下にそれぞれ大地があります。
コングは襲ってきた巨大生物2体を倒し、山が向かい合う場所から上の大地へ行きます。ネイサンたちもHEAVに乗ってついていきました。
巨大な岩の扉を開けたコングは、玉座に座ります。この場所こそ、地下のエネルギーの源となるコア地点です。
ゴジラの背びれで作られた斧を地下にはめ、エネルギーを吸収させました。
ウォルターの娘マイア・シモンズ(エイザ・ゴンザレス)が青く光る地表の一部を切り取ってデータを地上に送信します。
一方、マディソンたちは香港のAPEX研究施設に着きました。
そこでキングギドラの頭蓋骨のDNAから精神世界に接続し、メカゴジラを操作しているレン・芹沢を発見。
ウォルターは娘マイアから送られてきた未知のエネルギー物体をデータ解析し、動力不足のメカゴジラに組み込みます。
メカゴジラを察知して香港に上陸したゴジラが暴れます。地下に向かって破壊光線を放ち、地下空洞のコアまで貫きました。
コングは地下空洞からその穴へ向かって叫びます。
地下では、周囲にいた鳥型のモンスターが次々にネイサンたちに襲いかかります。マイアはHEAVに乗りますが、コングがHEAVごと握りつぶしました。
コングが穴に飛び込みます。ネイサンたちはHEAVに乗ってあとを追い、香港に飛び出しました。
コングとゴジラが高層ビルを破壊しながら激闘を繰り広げます。
背びれの斧を使ったコングが、破壊光線のエネルギーをオノで吸収しながらゴジラの頭を叩き、ゴジラは倒れます。
勝負がついたかのように思われましたが、ゴジラは立ち上がり、コングを押し倒して体を踏みつけます。
そんなとき、ウォルターがメカゴジラを起動させました。しかし、未知のエネルギーで制御不能になり、パイロットのレン・セリザワは操縦席で感電したかのように死亡。
ウォルターもメカゴジラに潰されました。
ゴジラは、出てきたメカゴジラと戦いますが、苦戦します。
地上のネイサンたちはHEAVの電力で瀕死のコングの心臓マッサージをしました。
コングは立ち上がり、外れた肩の骨を自分ではめ、ゴジラと共にメカゴジラに挑みます。
ジョシュがバーニーの持っていたウイスキーをシステムにぶっかけて壊し、メカゴジラは動力が弱まります。
コングが、ゴジラの破壊光線をチャージした斧でメカゴジラをぶった斬り、頭をかち割って勝利しました。
ゴジラはコングに何かを叫び、海へ去っていきます。
戦いを終えたコングは故郷である地下空洞へ戻りました。ネイサンやアンドリューズたちも地下空洞に設備を作りました。
ジアはその場所で、王者として伸び伸びと暮らすコングを見守ります。
映画『ゴジラvsコング』END!
地下空洞でつながる米国・南極・香港
登場キャラが地下空洞でつながるアイデアが秀逸
映画『ゴジラvsコング』のアイデアで素晴らしかったのは、地下でアメリカ・南極・香港を繋いだ点でしょう。
南極から地下空洞に入ったコングたちが、ゴジラが破壊光線で開けた穴で香港に戻る展開が素晴らしかったと思います。
本作のお騒がせ部隊であるマディソンたちも、アメリカから地下の高速レールで香港に到着します。
終盤で登場キャラが全員集合するのは、エンタメ的に見応えがありますね!
重力反転の設定
地下のある地点から重力が反転する設定もよかったです。
地下空洞には上下に大地があって、それぞれの場所で暮らしている巨大生物がいるわけですが、ロマンがありますね。
確かに考えてみたら、引力はある地点から反対方向にかかるわけで、地下のコア部分ににもし巨大な空間があれば、上方向に重力がかか
映画『MEG ザ・モンスター』みないな中途半端なモンスターユートピアでなく、『ゴジラvsコング』では地下空洞の設定が確立していたのがグッドでした。
ストーリーはぶっちゃけ普通!
はっきり言って『ゴジラvsコング』はストーリー的には“普通”でした。
地下空洞を組み合わせたアイデアは良かったですが、それ以外はちょっと王道すぎた印象。
ストーリーは悪いとまではいきませんが、モンスターアクション映画で考えると、
ギレルモ・デル・トロ監督の『パシフィック・リム』(2013)や、最近だと『クワイエット・プレイス2』(2021)よりは劣ります。
考えてみたら、青色の光やギドラの頭蓋骨から怪物の精神世界に接続して、メカゴジラを操縦する設定は『パシフィック・リム』に似てますね。
あとは、お騒がせ組のバーニー、マディソン、ジョシュの3人がサンフランシスコから地下の高速移動で香港に行って怪獣を倒すメカゴジラを見たり、
最後にシステムにウイスキーをかけてダウンさせる流れなど、ちょっとリアリティに欠けすぎだなあ…と感じてしまいました。
また、コングの心理描写にスポットを当てていたため、登場人物たちのヒューマンドラマ的な部分は薄かったです。
モンスターバース作品全般に通じますが、キャラの成長など人間ドラマがもっと見たかった人はつまらないと感じてしまうかもしれませんね。
コングがせっかくしゃべれるので、会話設定をもっと広げてもよかったような気もします。
ただ、一応しっかりとしたストーリーの展開やアイデアがあり、アクションだけじゃなかったという面では、実写映画『モンスターハンター』とかより全然完成度は高いですけどね。
小栗旬の存在感!
小栗旬は主要キャラではなかったですが、メカゴジラのパイロット/芹沢蓮(レン・セリザワ)役で、まあまあ存在感を放っていたのがうれしかったです。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で渡辺謙が演じた芹沢猪四郎博士の息子役でした。
小栗旬の見せ場は、最初のヘリから降りる登場シーンでしょう。
暗闇で光るピアスと、ドヤ顔がかっこよかったです。
最後のメガゴジラの操縦席で白目をむいて死ぬシーンも笑えました。
近年『人間失格 太宰治と3人の女たち』や映画『キャラクター』 でも存在感を放つ小栗旬。渡辺謙や真田広之のようにハリウッドでもっともっと活躍を期待しちゃいますね!
『バイオハザード・ザ・ファイナル』のローラみたいな完全モブ扱いじゃなくて良かったです。
最後のまとめ
映画『ゴジラvsコング』はモンスターをドアップにした大迫力の戦闘シーンが楽しめる一方、ストーリー的な見どころは少なかった佳作でした。
地下空洞を軸にしてアメリカ・南極・香港をつなげたアイデアは素晴らしかったですけどね。
巨大怪獣映画としては『シン・ゴジラ』とかの方が面白いと思います。
とわいえ、映画としては及第点でしょう!
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