Netflixドラマ『Lupin/ルパン』を鑑賞。
映画『最強の二人』で知られるオマール・シーが主演のクライムサスペンスで、臨場感・没入感があり、鮮やかな手法で盗みや謎を解き明かす過程が爽快です。
シーズン1の1〜5話、シーズン2の6〜10話のあらすじネタバレと感想・考察・評価をまとめて見ました。
展開がスタイリッシュかつクール!人種差別をトリックにするなどスマートさが見どころ!
- 『Lupin/ルパン』感想・評価のまとめ!
- Lupin シーズン1第1話ネタバレ
- Lupin シーズン1第2話あらすじ
- Lupin シーズン1第3話ストーリー
- Lupin シーズン1第4話ネタバレ
- Lupin シーズン1第5話あらすじ
- Lupin シーズン2第6話ネタバレ
- Lupin シーズン2第7話ネタバレ
- Lupin シーズン2第8話あらすじ
- Lupin シーズン2第9話ストーリー
- Lupin シーズン2最終回10話ネタバレ
『Lupin/ルパン』感想・評価のまとめ!
ドラマ『Lupin/ルパン』の個人的な評価は85点くらいで、かなり面白いクライムサスペンスアクションです。
何が素晴らしいかというと、先に敵に1本取らせて視聴者まで騙している点。
小難しい方法じゃなくわかりやすくてアイデアに富んでいる方法で相手を騙す過程にカタルシスを得られます。
あとは全体的に、フランスの名所や古き良き街並みや、ボロいアパートなど見応えがありますよ。
「黒人はみんな同じに見られる」など差別へのメッセージもあり、アサンはそれを利用してペルグリニの部下の黒人男性・レオナールを自分に見立てて逮捕させるなど、トリックのネタにしているのも興味深いです。
外見的に一括りにされる差別の実態をスマートに表現していると感じました。
Lupin シーズン1第1話ネタバレ
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1995年。息子・アサンとセネガルから移住してきた男性ババカール・ディオプは、大富豪ペレグリニ家の運転手を務めていた。しかし、マリー・アントワネットの王妃の首飾りという宝物をその家から盗んだとして、逮捕されて自殺してしまう。
25年の時が過ぎ、盗まれた王妃の首飾りが発見されたとニュースが流れる。
父からもらった怪盗ルパンの本に強い影響を受けていたアサン・ディオプ(オマール・シー)は、ルーブル美術館の清掃員になりすまして、オークションが行われる会場の下調べをすませる。そして3人のゴロツキを言葉巧みに騙して、盗もうと持ちかけた。
ついにオークションが開始され、アサンは富豪ポール・セルニーヌになりすまして首飾りを高額落札。奥の部屋で首飾りを眺めているところを警備員になりすましたゴロツキたちに襲わせ、首飾りを持たせて逃げさせた。ゴロツキたちはアサンを裏切るつもりだったが、結局捕まる。
首飾りが偽物だと知った捜査官のゲディラは、PAUL JERNINE(ポール・セルニーヌ)がARSENE LUPIN(アルセーヌ・ルパン)のアナグラムだと知って驚いた。
アサンは騒動の際に美術館のゴミ箱に隠した本物の首飾りを、清掃員として回収。
久しぶりにあった息子にルパンの本を渡す。
『Lupin/ルパン』第1話 END!
1話の感想・考察
この手の作品は盗み方がイマイチだとシラケるが、『Lupin/ルパン』はその点が鮮やかだった。協力させたゴロツキを完全に騙して、手のひらで転がしていた感じがかっこいい。2020年に公開されたスパイアクション『アレックス・ライダー』と比較しても、こちらの方が頭も使うし面白い。
Lupin シーズン1第2話あらすじ
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アサンは親友でアシスタントのベンジャマンに、王妃の首飾りに分解された形跡がないと聞かされ、盗まれたこと事態がペレグリニの嘘で父は無実だったと考える。
ペレグリニ家の娘・ジュリエットに会ってその事実を話して警察が来たところで逃げる。
父の手紙(罪の告白文)にあるワード、come(犯す) biblioteques(図書館)がスペルミスしていることから、アサンは刑務所にコメという男性が手掛かりになると考えた。コメが寝たきりらしく面会はできない。新人の囚人に面会に来たとみせかけ、看守の交代時間にすり替わって刑務所に潜入する。
わざと傷を負って、コメが寝ている医務室に潜入。彼は、アサンの父・ババカールから本を譲り受けたという。アサンがその本を読むと、いくつかの単語に飲料のシミがついていて繋ぎ合わせると、「私は無実だ。罠にかけたのはアンヌ・ペレグリニ」という文章になった。
アサンが首吊り状態で発見されて救急搬送される。しかし、実は薬を飲んだ後、バスケの網で縄の負荷を軽減していたのだった。アサンは搬送中に車両から逃げ出す。
ペレグリニの屋敷に侵入しアンヌに真実を問うと、彼女がアサンが小さい頃に匿名で支援し続けてくれていたことが発覚。デュモン捜査官と相談し、刑期を短くしてくれると交渉して、父ババカールに自白署名をさせたということだった。
『Lupin/ルパン』第2話 END!
2話の感想・考察
刑務所に侵入するところなど臨場感があって素晴らしい。部屋に置かれているものなど、細部にこだわっているからだろう。
Lupin シーズン1第3話ストーリー
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アサンは警察署にIT課として忍び込み、デュモン警視を拉致。別の部屋からマイクで、ディオプに罪をなすりつけた件を話せというが、彼は答えないので解放した。
ロジエ警部は、携帯のおとりで他の場所に救助へ行ってしまい憤慨。デュモンは警察署内の一室にいたが、もう犯人の姿はない。
ゲディラ警部は、デュモンが25年前にディオプの担当だったと調べをつける。
デュモンは25年前にペレグリニが犯人だと知っていたが、家族に危険を及ぼすと言われて脅され、アンヌを使って供述書を書かせたことを回想していた。ペレグリニに電話すると、家のシルセ(A.I.家電)が勝手に喋り出し、アサンに傍受されていたと知る。
『Lupin/ルパン』第3話 END!
3話の感想・考察
ペレグリニの妻アンヌも悪くなく、デュモンも脅されて仕方なくやっていたようだ。もうペレグリニを叩けばいいような気もするが、アサンは社会的に制裁を加えたいのだろう。どんな方法を取るのかが楽しみ。
余談だけどデュモン警視の境遇は、『愛の不時着』で、チョルガン少佐に家族をだしに脅されるマンボクそっくりだ。
Lupin シーズン1第4話ネタバレ
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アサンが操縦するドローンがペレグリニ家に潜入し、書類の写真を写す。機体は警備員に捕まるが、中には「逃げられない」とメッセージを入れていた。
アサンはデュモンに会い、かつてペレグリニの不正を暴こうとして権力に潰されたファビエンヌ・ベリオが、有力な情報を持っていると聞かされる。
ファビエンヌに会ったあと、アサンは彼女が勤めていたロブジェクターという会社に侵入し、ビデオを入手。ペレグリニがフランス大使館を爆破した武器商人と話している映像を見る。
ファビエンヌはテロ事件がペレグリニの取引不備で起こったと語る。
アサンはTwitterでその情報を流し、ファビエンヌは記者魂を取り戻して取材を進める。アサンは変装してTV番組に出演し映像全編を公表しようとするが、局がペレグリニに買収されビデオが改ざんされており失敗。
ファビエンヌはペレグリニの手下の黒人男性・レオナールによって、首吊り自殺に見せかけて殺されていた。
『Lupin/ルパン』4話 END!
4話の感想・考察
あらさがしをするようだが、Twitterでビデオを全編公開すれば済んだ話では?Youtubeでもいいし。
カメラ搭載ドローンの臨場感が素晴らしかった。
フランスは建物やインテリア、街自体がおしゃれなので見ていて飽きないと思った。
Lupin シーズン1第5話あらすじ
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息子・ラウールの誕生日、アサンはペレグリニの手下・レオナールに追われ、どうにかまいて息子とその母親クレール(別れている)と一緒に、アルセーヌ・ルパンの聖地・エトルタ(ルパンの原作者モーリス・ルブランが住んでいた家がある)へ列車で向かう。
追ってきた黒人の手下を見つけたアサンは彼を列車の物置に閉じ込めるが、出てきた相手に銃で脅された。こっそりメールでロジエ警部に連絡して、手下が着ているコートの色を教え、首飾りのダイヤを忍ばせる。
駅では警察が待ち構えていて、ペレグリニの手下・レオナールをルパンだと思って連行した。しかしペレグリニの息のかかったデュモン警視が目撃証言と違うとあっさり釈放してしまう。
アサンはエトルタで息子・ラウールを見失い、そこでゲディラ捜査官と出くわしてしまう。
一方、ペレグリニの手下はラウールを捕まえていた。
『Lupin/ルパン』第5話 END!
5話の感想・考察
ペレグリニの手下のレオナールは、1995年にアサンの父・ババカールの刑務所にいた人物。彼が、ババカールをジャーナリストのファビエンヌと同じように首吊りに見せかけて殺したのだろう。
第5話で思ったのは、ペレグリニの手下・レオナールが捕まって釈放され、またフランス北部のエトルタに戻ってくるまで時間が早くない?ということ。
現地で釈放は流石にないよね?
それとも、アサンたちはエトルタに何時間もいたのか?そうは見えないけど…。
Lupin シーズン2第6話ネタバレ
1995年の回想。アサンと仲が良いせいでバイオリンを壊されたクレール。アサンは楽器屋からバイオリンを盗んで彼女に渡しますが、演奏会の最中に警察が入ってきます。
現在。アサンの息子・ラウールがレオナールに攫われるところを見ていた警察のゲディラは、アサンに声をかけて一緒に車で追います。
レオナールは古い館に車を止めてラウールを連れて入り、アサンをおびきだします。
アサンはゲディラが警察だと見抜き、車に縛りました。アサンはレオナールと格闘し、窓から突き落とします。しかしレオナールは生きており、ラウールを車に入れたままガソリンをかけて火をつけました。
車は爆発。ルパンはやってきた女性警官・ベルカセムに逮捕され、車を見て泣き叫びます。
『Lupin/ルパン』第6話 END!
6話の感想レビュー
1995年当時の回想でクルーレが演奏している音楽と、現在のルパンの行動や心境が重なる演出が素敵でした。
Lupin シーズン2第7話ネタバレ
警察のゲディラは拘束紐を解き、燃えている車からの声を聞いてトランクを開け、ラウールを救出してなんとかレオナールから逃げおおせました。
ゲディラはデュモン警視の指示でパリのパークハイアットホテルにラウールを連れてきます。そこではペレグリニのパーティーが開催されていました。
一方、逮捕され車に乗せられたアサンは逃走し、パリに戻りました。ラウールのいるホテルに侵入し、ペレグリニの警備たちを混乱させたあと一旦外へ出ます。
デュモン警視はペレグリニから電話で「ラウールを別の場所に移せ」と言われ、黒いワゴンに乗せます。ワゴンを運転していたのはなんとアサンでした。ペレグリニの声をサンプリングし、デュモンに偽の電話を掛けていたのです。
アサンがラウールをクレールのところに連れて帰ると、玄関から出た彼女は逃げろと囁きます。アサンが信用できず、ペレグリニにラウールとアサンの身柄の交換を持ちかけていたのです。
『Lupin/ルパン』第7話 END!
7話の感想・解説
1回ホテルに入ってから出て、デュモン警視を心理的に混乱させるアサンの手法がスマートでした!大胆かつ緻密というやつですね。
Lupin シーズン2第8話あらすじ
アサンはレストランで偶然ペレグリニの娘で元恋人・ジュリエットに会います。2人は昔を懐かしむように食い逃げをしました。
ジュリエットはアサンに「もう昔の関係には戻れない」と言いますが、ルパンはオルセー美術館からピサロの名画を盗んで彼女に送り、本気だと証明します。
アサンは、ジュリエットの母・アンヌからゲディラ警部に「昔自分の父が首飾りを盗んだ濡れ衣を着せられたことを証言するよう頼んでほしい」と言い、彼女は母を説得。
アンヌから証言を聞いた警察は、ペレグリニの身柄を拘束します。
アサンとジュリエットは、学生当時待ち合わせて結局会えなかった川辺でキスをしました。
実はルパンは絵を盗んでおらず、ニュースの見出しを細工してジュリエットに見せて、友人ベンジャマンが手に入れた偽物を彼女に送っただけでした。ペレグリニを嵌めるための作戦だったのです。
『Lupin/ルパン』第8話 END!
8話の感想・評価
絵を盗んでねえ!という手口がシャープでしたね。
昔ペレグリニに反対されたせいで会えなかったアサンとジュリエットが、同じ待ち合わせ場所で会うシーンがとても素敵でした!
『Lupin/ルパン』第9話 END!
Lupin シーズン2第9話ストーリー
ペレグリニは友人の内務大臣の権力ですぐ釈放されます。
ベンジャマンが尾行されたせいで、アサンの住処がバレて、ペレグリニの部下・レオナールが部屋に侵入。しかし、レオナールは任務を何回もミスったことが理由でペレグリニの部下パスカル・オブレにアサンの部屋で殺されます。
パスカルの通報でアサンの部屋に来た警察は、アサンを殺人犯として指名手配しました。
異変に気づいたアサンは部屋から逃げ、ベンジャマンを連れて隠れ家の倉庫に身を潜めます。ベンジャマンの部屋を調べた警察がやってきますが、アサンたちは地下道に入って学生時代に見つけていたカタコンベの隠し通路から地上に逃げました。
一方、警察のゲディラはアサンのネット上のメッセージに感づき、彼の部屋にあった“ユダヤのランプ”を調べ、デュモン警視が不正をした自供の動画などが入っているファイルを発見しました。
『Lupin/ルパン』第9話 END!
9話のレビュー
地下通路に逃げて警察を撒く展開に、地の利を上手く利用していると感心しました。フランスのカタコンベとか地下通路にいつか行ってみたいですね。
Lupin シーズン2最終回10話ネタバレ
3週間前の回想。アサンとベンジャマンはペレグリニの資産管理担当・リュカに接触してデータを盗みます。そして図書館で見つけた人物をフィリップ・クールベという資産管理と詐欺のプロに仕立て、ペレグリニのもとに送り込んでいました。
現在。シャトレ座でペレグリニのチャリティー演奏会が開催されます。“ルパン”から予告を受けていたメディアは彼の動向に着目し、会場には厳戒態勢が敷かれていました。
クールベの協力で、アサンはPC機材の中に紛れて内部に侵入。コンサートが始まり、アサンはペレグリニの後ろからナイフを突き立て、彼から「父ババカールや記者・ファビエンタを殺すよう指示した」との証言を聞き、録音。
アサンはナイフを引っ込めて逃げました。パスカルと殴り合いになり、なんとか彼を倒します。
デュモン警視がアサンに銃を向けますが、やってきたゲディラたちがデュモンを逮捕します。アサンはコンサートの舞台に上がり、父の写真をスクリーンで見せ、無実を訴えました。
機動隊が舞台に突入してアサンを拘束しようとしますが、ベンジャマンが電気をダウンさせ、会場は混乱します。
クールベはペレグリニがアプリで集めた寄付金を彼の口座に送ると見せかけて、すべてちゃんと寄付するようプログラムします。そしてベンジャマンと逃げ、首飾りの宝石の一部を報酬としてもらいました。
アサンは消防士に変装し、ゲディラにペレグリニが自白した録音を渡して、ボートで逃げました。
ペレグリニは逮捕されます。
アサンはボードで、連絡をしていたクレールとラウールいる橋につき、家族を抱きしめます。そして「巻き込んでしまったから遠くへ行く」と言い、走り去りました。
『Lupin/ルパン』第10話 END!
最終回10話の感想レビュー
クールベという人物が、アサンたちの仲間だったという伏線が回収されましたね。
そしてアサンが追われながらも演奏の舞台に上がっちゃうシーンがクールでした。真の怪盗紳士・ルパンになった瞬間でしょう。
シーズン1が1話〜5話、シーズン2が6話〜10話で、一旦ペレグリニへの復讐は終わりストーリーとしてもまとまりましたが、Netflixによるとパート3の配信も決まっているらしく、今から楽しみです。
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