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Netflix『パシフィック・リム 暗黒の大陸』ネタバレ酷評!日米合作ストーリー崩壊,つまらん感想評価レビュー!エイペックス,怪獣,少年の解説・考察

Netflixオリジナルアニメ『パシフィック・リム 暗黒の大陸』(Pacific Rim: The Black)だけど、期待していたより全然つまらなかった。ストーリー性が皆無で、面白くないし楽しめない。

感想・評価・考察などをネタバレありでやって、ストーリーについても解説してみました。

日米合同制作アニメはデルトロの実写映画のいい部分をまったく受け継いでいなかった。。

 

Netflixアニメ『パシフィック・リム 暗黒の大陸』について

アニメ パシフィック・リム:暗黒の大陸のイェーガー

『パシフィック・リム:暗黒の大陸』シーズン1は全7話構成で、ギレルモ・デル・トロ監督による実写映画第一作『パシフィック・リム』の後日譚にあたるストーリー(全部で2シーズン予定)。オーストラリア大陸が怪獣に侵攻された後の話を描いている。

制作会社はアメリカカリフォルニアのレジェンダリー・ピクチャーズと東京のポリゴン・ピクチャーズ。日米合同のアニメなのだ。監督は林弘幸。

パシフィックリム暗黒の大陸/ネタバレ感想・評価・考察

パシフィック・リム:暗黒の大陸の大怪獣

Netflix『パシフィック・リム:暗黒の大陸』は、個人的には53点くらいの微妙なアニメ。正直つまらなかった。最近酷評した天空侵犯以下。

一大ブームとなり続編も作られたギレルモ・デル・トロ監督の傑作映画『パシフィック・リム』(2013)から、ドロドロした恐怖を取り除いて小綺麗に仕上げちゃった感じ。

怪獣のデザインは素晴らしく、絵自体はとてもキレイで迫力があるけど、3DCGでの表現が上手くいっておらず、ギクシャクした動きが多かった(特にキャラクター)。

それはまだいいとして、ストーリーが致命的につまらない。文明は崩壊して砂漠付近で旅しているのに、道中の水や食料の問題について触れているシーンがないなど、リアリティなさすぎで入り込めないし、展開も行き当たりばったり

そして3DCGによるキャラの表情がイマイチなせいか、イェーガーに乗る緊張感がないし、怪獣に襲われる絶望感みたいなのもない。表情豊かなエヴァンゲリオンシリーズとは比較にならない。

PG12なので小さな子ども向けアニメではないはずだが、全体的に何を楽しんでよいかわからないアニメ作品だった。

 

登場キャラ紹介

テイラー・トラヴィス

主人公テイラー・トラヴィス

テイラーは10代後半くらいの負けん気が強い青年。妹はヘイリー。

滝近くの集落で母親はブリーナで父親と組んでハンターというイェーガーのパイロットだったが、救助を求めてイェーガーで海岸へ行き帰ってこなかった。

ヘイリー・トラヴィス

ヘイリー・トラヴィス

テイラーの妹。自分がイェーガー・アトラスを動かして怪獣を呼び寄せたせいで集落の仲間たちが死に、罪悪感を負っている。

メイ

ボーガンという組織にいた19歳くらいの女性戦闘員。子供の頃にシェーンによって連れ去られ、人殺しなどの任務ばかりやらされていた。

白髪の少年

PPDCの研究室にいた白髪の少年。言葉がしゃべれないが、怪力。

シェーン

ボーガンという組織の非道なボス。使えない人間はすぐ殺す。

パシフィック・リム:暗黒の大陸/全7話あらすじ完全ネタバレ解説

『パシフィック・リム:暗黒の大陸』の全7話分のあらすじネタバレをサクッと解説します。

☞クリックであらすじネタバレ表示

アトラス・デストロイヤー復活

訓練用イェーガー アトラスデストロイヤー

オーストラリア大陸に怪獣たちが押し寄せて街は崩壊していく。

イェーガーのパイロット/ブリーナ・トラヴィス夫妻は、子供であるテイラーとヘイリーたちが乗ったバスを怪獣から守ったあと、救助を求めに海岸へ向かった。しかし帰ってこない。

5年後。バスに乗っていたテイラーら子供たちは、滝近くに集落を作って生活をしていた。

ある日、ヘイリーは岩場の地下にアトラス・デストロイヤーという訓練用イェーガーを発見し、人工知能ロアを起動させて兄・テイラーとドリフトして操縦。しかし、怪獣コッパーヘッドを呼び寄せてしまい、集落の子供たちは踏み潰されるか崖崩れで全員死亡。

テイラーとヘイリーはアトラスを操縦し、どうにかコッパーヘッドを崖に突き落とした。

謎の少年

青い炎を吐く怪獣

イェーガーの動力が切れ、テイラーとヘイリーは徒歩で、町はずれのPPCD(環太平洋防衛軍)の廃基地にあるパワーセルの回収に向かう。

途中で小型の犬怪獣に追いかけられながら、基地の地下へたどり着くと、緑色の液体カプセルの中に白髪の少年がいる。2人はカプセルを割って少年を背負ってイェーガーまで逃げた。

その後3人は、怪獣の卵を回収しているボーガンという組織に見つかり捕らえられる。

ボスのシェーンはイェーガー・アトラスを起動させようとするが、誰もドリフトできず仕方なく、女性戦闘員のメイとテイラーが乗ることになった。そこへまたコッパーヘッドが現れ、地雷原に誘い込んでなんとか気絶させることに成功。

ボーガンからの脱出:エイペックス登場

シェーンはテイラーたちを追放し殺そうとするが、メイに助けられる。ヘイリーたちが捕まっている間に、テイラーは昔のパイロット・ハンセンの記憶をインストール。ゴーストドリフト(単独ドリフト)でアトラスを動かし、ヘイリーたちとメイを救って脱出した。

メイは、一緒に脱出した同僚ジョエルがシェーンが無線に仕込んだ爆弾で死亡したことでショックを受け去っていく。

テイラーたちは、イェーガーの機体や怪獣たちの骨がある砂漠に到着。そこでアシッドクイルという怪獣と戦っていると、怪獣とイェーガーの融合体・エイペックスが現れる。エイペックスは白髪の少年とヘイリーと少しの間ドリフトし、去っていった。

コッパーヘッドとの最終決戦

因縁の怪獣コッパーヘッド

テイラーたちは近くの廃街に着き、メイ(かつての実家に戻っていた)を発見して合流。

父たちが乗っていたイェーガー・ハンターを発見し、残されたメッセージで彼らが離脱してシドニーに向かっていったと知る。

またコッパーヘッドが現れ、白髪の少年がヘイリーを守るため怪獣に変身して戦うが、弾き飛ばされた。

テイラーとメイがアトラスを操縦して怪獣を食い止め、ヘイリーがハンターに入って核弾頭を発射してコッパーヘッドを爆発粉砕した。

崖の上から、犬怪獣を連れたシスターズという謎の集団が一部始終を見ていて、「怪獣メサイア」を発見したと報告する。

Netflixアニメ『パシフィック・リム:暗黒の大陸』シーズン1 終わり

アニメ パシフィック・リム:暗黒の大陸の新たな設定

犬怪獣

犬のような小型怪獣。実写映画版から考えると、小さな怪獣って斬新だな。

怪獣イェーガー

ドローンイェーガーが怪獣細胞に侵され、その後独自進化して意思を持ったもの。白髪少年とヘイリーとドリフトし、敵ではないと認識したようだ。

怪獣メサイア

PPCDの廃基地の緑液体のカプセルにいた白髪の少年が怪獣化したもの。イェーガーを管轄していたPPCDが開発していた兵器なのか?

ゴーストドリフト

2人でなく単独でのドリフト。テイラーがなんとかやってのけたが、体や脳への負担がヤバい。

Netflix『パシフィック・リム:暗黒の大陸』の結論まとめ

結論を述べると、『パシフィック・リム:暗黒の大陸』は、怪獣のデザインは素晴らしく絵に迫力もあったが、シーズン1のストーリーは壊滅的に面白くなかった。

ギレルモ・デル・トロが作ったドリフトという設定がうまく活かされていないし、怪獣と戦う恐怖や世界崩壊の謎みたいなものが一切なかったからだ。

シーズン2も制作予定らしいが、これでは期待できない…。評判が悪ければ打ち切りになるのでは!?

本作もそうだし、『アメリカ The Movie』とか、米国黒人監督と日本の製作会社が組んだ『弥助/ヤスケ』などもそうだし、

Netflixはひどいアニメ作品を連発しまくっている。

クオリティコントロールをどうにかしてほしい。

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