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Netflix映画『パーフェクト・フィット』ネタバレあらすじ感想・評価!インドネシア文化が色濃い靴のラブロマンス考察

 

Netflix『パーフェクト・フィット』作品情報・キャスト

youtu.be

公開・制作国:2021年7月15日 Netflix インドネシア

監督:ハドラ・デーン・ラトゥ

英題:『A Perfect Fit』

主演:/サスキ役

出演:ナディヤ・アリナ/役

出演:レファル・ハディ/リオ役

映画『パーフェクト・フィット』ネタバレあらすじ結末

映画『パーフェクト・フィット』

インドネシア・バリでファッションブロガーとして働くサスキは、ハドラという占い師から葉っぱを渡され、「運気を上げるためにこれで目を隠して3回まわれ」と言われます。

サスキは占いを信じていませんでしたが、親友のアンドラに言われて帰り道で実行。

すると、オープン準備中の靴屋に足が向きます。

サスキは、店のオーナーで若い靴職人のリオと出会い、彼に自分にぴったりの靴を選んでもらいました。

☞クリックで『パーフェクト・フィット』ネタバレあらすじ表示

しかしリオが間違えて他の靴が入った箱を渡してしまったため、サスキは店に戻る羽目に。

サスキは店の前でペンキを被ってイラついた後に、リオのシャツを借りて婚約者で財閥の御曹司のデニの誕生パーティーへ向かいます。

デニは遅刻をしてさらに男のシャツを着ているサスキを怒鳴りつけました。

サスキは靴屋に戻ってリオに靴を投げつけます。靴が頭に当たったリオは倒れてしまい、サスキが病院に運ぶ羽目に。

翌日、サスキを気に入っていたリオは彼女をスクーターに乗せて靴職人クトゥツのところへ行き、道中で楽しい時間を過ごしました。

しかしリオはサスキといるのを見られ、デニに殴られます。

サスキはデニの言動に怒りや不満を感じますが、病気の母の治療費を彼に払ってもらっているので、簡単に別れられません。

リオはサスキを家に送り届ける最中、雨の中でキスをしました。

そんな中、リオの母親が大企業の娘・ティアラとの縁談を持ってきます。

ファッションの製造と輸出のビジネスを行なっているティアラは、リオに靴を履かせてもらい彼を気に入ります。

リオはサスキを好きでしたが、親の手前もあって結婚したくないとは言えないまま、ティアラが親戚の前で指輪まで用意して、流れで婚約してしまいました。

クトゥツの靴屋にティアラを連れて行ったリオは、そこで結婚準備中のサスキとデニに出くわします。

メパンティガン(泥相撲)の儀式が始まり、リオとデニはそこで激しく戦いました。

後日サスキはリオに電話し「もう会わない方がいい」と言いますが、丁度店の前にいたリオが入ってきて「君を愛している」と言います。

そんな折、ヒンドゥーの司祭がサスキとデニの誕生日の相性が悪く、118カ所の泉でお清めしないと結婚できないと言います。

デニはそんな時間はないと怒りました。

一方、ティアラはリオが自分のことを好きでないと気づき、2人は婚約解消の決断をします。

さらにサスキは友達のアンドラからデニが売春婦を買っていると聞き、問い詰めます。彼の曖昧な答えに怒り、サスキは車から出て去りました。

デニの父は、「サスキのような女性がお前みたいなバカ息子に人生を捧げるのは間違っている」と言い婚約は解消。デニは後継者からも外されました。

サスキはリオの靴屋へ向かいますが、彼はいないようです。

サスキは諦めて歩き出しますが、占い師からもらったガチョウの羽を空に投げると、それが靴屋の前にひらひらと落ちます。

リオがドアから出てきました。

リオはサスキに靴を履かせます。2人は浜辺で熱いキスを交わしました。

映画『パーフェクト・フィット』END!

 

映画『パーフェクト・フィット』感想と評価

映画『パーフェクト・フィット』の登場キャスト

映画『パーフェクト・フィット』の評価は76点。

大まかなストーリーはひねりのないラブロマンスの王道で、2人の恋愛自体はぶっちゃけつまらなかったです。

ただ、インドネシア・バリの文化や宗教が全体に色濃く反映されており、それ込みだと結構楽しめました。

異国の恋愛体験ができた!という面では見る価値がありでしょう。

バリの美しい棚田などの景色が楽しめるのもメリットです。

ちなみにヒロイン・サスキや地域住民が信仰しているのは「バリ・ヒンドゥー」という伝統宗教のようです。

日本とインドネシアの恋愛感の違い

Netflix映画『パーフェクト・フィット』

『パーフェクト・フィット』の恋愛は、日本の映画と展開がまったく違うと感じました。

まず、ヒロイン・サスキとリオは出会ってすぐお互いに好意を持ちます。そして最後までお互いの想いがブレることはありません。

日本や欧米の作品の場合、もっと時間をかけて相手をやっと好きになる展開が多いですよね。恋人同士だったらお互いの想いに葛藤する展開もありがち。

『パーフェクト・フィット』では恋人や婚約者同士の婚前交渉がない点も気になりました。それ普通なのでしょうか?キスまではOKなのか?

あとは、バリ・ヒンドゥーの宗教柄か占いでの相性が結婚に重要なんですね。

他に印象的だったのは、財閥の代表であるデニの父が、息子よりもサスキの人生を尊重してあげたこと。

インドネシアには道徳的に優れた人でないと人の上に立てないという考えがあるのかもしれませんね。

BGMまで歌ってくれる親友・アンドラ

リオとサスキを支えるアンドラ

サスキの親友でカフェの歌い手でもあるアンドラは、ここぞという時にさりげなくサスキの気持ちを代弁した曲を歌ってくれます。

この演出もちょっと笑えました。

BGMで恋を盛り上げてくれるアンドラは本当にいい奴ですね。

しかも、婚約者・デニの買春まで知らせてくれます。

親友というより、妖精に近い印象でした。

インドネシアの恋愛映画はアンドラのようにヒロインの応援しかしない無害でいい奴がよく登場するのでしょうか。

いきなり儀式の始まるインドネシア

例えばインドでは映画の途中で歌って踊ってが始まりますが、インドネシア映画『パーフェクト・フィット』の場合はいきなり儀式が始まります

中でも面白かったのが、

リラとデニが男性同士で火花をばちばちさせていると、いきなり近所で“メパンティガンの儀式”が始まり、リラとデニは参列して上半身裸で泥川に入り、相撲で闘います

爆笑してしまいました。この演出は最高でしたねー。

インドネシア映画では劇中に儀式を挟むのが普通なのでしょうか?

新しい発見ができたようで嬉しいです。

ちなみにメパンティガンはバリ島の泥相撲のこと。

ロンタール文書とは?

ロンタール文書(貝葉)

https://ja.wikipedia.org/wiki/貝葉

映画『パーフェクト・フィット』ではロンタール文書というのが頻繁に出てきて、なんのことやら?と思ったので調べてみました。

ロンタールとは貝葉(ばいよう)のことで、ヤシなどの葉っぱを加工して文字を書いたものです。(貝葉は東南アジアの各地にあるようです。)

つまり映画でのロンタールとは、バリの伝統・宗教などの重要事項が書かれた古い貴重な記録となります。

昔の文字なので、バリ・ヒンドゥーの司祭や学者など偉い人や学がある人しか読めないのでしょう。

古文が読める人が大々的に尊敬される文化ってなんだか素晴らしいですね。

まとめ

インドネシア映画『パーフェクト・フィット』は王道ラブロマンスにバリの伝統文化を織り交ぜた異国情緒が楽しめる作品でした。

所変われば恋愛映画も変わりますね。

地域の文化が色濃い映画がこれからもNetflixでたくさん配信されてほしいです。

Netflix『パーフェクト・フィット』評価・感想レビューおわり。

 

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