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ひどい駄作?実写映画『るろうに剣心』3作品ガチ酷評/京都大火編,伝説の最期編つまらない理由解説/考察・評価

実写映画『るろうに剣心』

実写映画『るろうに剣心』『京都大火編』『伝説の最期編』を一気見して、ヒットしてる割には全然面白くない!と感じたので、なぜつまらないのか理由を徹底考察・解説してみた。

  1. アクションは確かにすごいけど、緊張感に欠けていて見応えがない
  2. ストーリー性はほぼなし
  3. 登場キャラに共感できない

3作品ともそんな感じだ(好きな人はすいません)。

1作目『るろうに剣心(2012)』、2作目『京都大火編(2014)』、3作目『伝説の最期編(2014)』それぞれの酷評レビューをしていきます。

かなり過激な酷評になっているので、実写映画『るろうに剣心』を好きな人は絶対に読まないでください

るろうに剣心最終章 The Final』のネタバレ感想・解説記事はこちら←

 

1作目『るろうに剣心』感想・酷評解説・考察

るろうに剣心』(2012)総評

実写化第1作『るろうに剣心』(2012)

ストーリー性が非常に弱く、登場キャラクターに感情移入もできない。点数をつけるとすれば73点くらい。キャスティングは良かったんだけど…

見どころのアクションシーンについて、牙突がひどいw

序盤からアクションはすごいな〜と感心していたが、佐藤健がスタントなしでやり切っているというから驚き。

低姿勢で高速で弧を描くダッシュシーンは、スパイクを履いて撮ったらしい!

イケメンの上に運動神経すごすぎだろ!天才か!?

ただ全体的にワイヤーアクションがくどかった印象。実写版『進撃の巨人』のような違和感ありまくりのCGがなかったのは良かったが、肉迫する生身の剣技やアクションという印象が皆無なのだ。

特に終盤の斎藤一(江口洋介)の必殺技・牙突(がとつ)のワイヤーシーンはダサすぎる。微妙なスピードの“スーパーマン牙突”。

まとめると、CGを使わずワイヤーアクションにこだわったということで、アクションシーンは「すごい」と思えるものは多かったが、なぜか「見ていてワクワクする」場面は少なかった

アクションを雰囲気で楽しめる人ならいいかもしれないが、戦いにリアリティを求める人は「うーん…」という感じになるだろう。

 

キャストと演技について

『るろうに剣心』実写版のキャスト

佐藤健武井咲香川照之、吉川晃司、江口洋介綾野剛蒼井優須藤元気など、キャストは超豪華で、みんな役柄にピッタリあっていた。

ただ、江口洋介斎藤一はどうなんだろう…。原作漫画と比べると年齢が違いすぎるし、コミックでは顔が細長い斎藤一に、キャラが若干あっていない気がする。

で、牙突マンの江口洋介以外はみんな配役はぴったりだったと思うが“容姿が合っている”というだけで、本当に演技が素晴らしかったと思えた人は少ない

ウザい成金実業家・武田観柳を演じた香川照之と、本作のラスボス・鵜堂刃衛を演じた吉川晃司はかなり見応えあったと思うが、それ以外は演技だけみると微妙。

佐藤健の剣心はビジュアルはバッチリだけど、のめり込めるほどの何かはなかったし、薫役の武井咲もそんな感じ。

キャストはバッチリだけど、プラスアルファが感じられないのだ。

その点、“いやらしい人でなし”役柄を演じさせたら香川照之はやっぱりすごい。『半沢直樹』シリーズの大和田を思い出すいやらしさ。監督の大友啓史とは『龍馬伝』(2010)からの繋がりだろうか。

香川がいなかったら本作の魅力はだいぶ落ちていたと思う。

映画『るろうに剣心』はストーリー性が欠落しててつまらない

剣心、左之助、斎藤一、薫など

第1作となる『るろうに剣心』(2012)は原作漫画でいうと本当に触り部分だ。それもあると思うが、映画としてストーリー性に大きく欠けていた。

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演で実写化した『モンスターハンター』や『バイオハザード』ほどではないにしろ、実写『るろ剣』は、見どころがアクションだけの映画だと言えるだろう。

ストーリー性が弱いと感じる理由は他にもあって、キャラクターに感情移入しずらい

「元人斬りの剣心が薫に出会って人助けをする」という流れがあるものの、漫画じゃなくて実写化だと、元々薩摩藩の命令で人を殺しまくっていた剣心というキャラクターにまったく共感できず、存在が浮いてしまうのだ。

剣心は史実の明治維新でいうと人斬り以蔵に近い人物だろう。

例えば何人も殺しまくった以蔵が打首にならず、改心していい奴になっていたら違和感しかない。実写だとその辺のリアリティが難しい。

冷静に考えると、10年前のこととはいえ大量殺人者が純粋な薫の言動に影響されるのにもどこか違和感が残る。『羊たちの沈黙』のレクター博士クラリスの関係に近い気もしてくる。

結論を述べると、ストーリー性はないし、実写化したことで、漫画では単純に割り切れていたキャラクター像が、深みのないものに感じられてしまった

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2作目『るろうに剣心 京都大火編』評価・解説・考察

るろうに剣心 京都大火編』総評価

実写版『るろうに剣心 京都大火編』2014年

若干ストーリー性が出てきた。四乃森蒼紫や翁などのキャラが素晴らしかった。

点数をつけるなら78点くらい。

アクションシーンが近すぎで何やってるかわからない

アクションシーンの主人公剣心

全体的には第1作よりアクションの迫力が増していたと思う。

ただ第1作もそうだけど、トドメ以外は近接撮影で、速すぎて何やっているかわからないシーンが結構多い(ノーラン監督の『ダークナイト』とかもそうだけど)。

例えば、ボクシングの試合が近くからの映像だけだったら非常に見づらいだろう。

しかし全体像を見せてしまうと、すべての動きが完全にタイミングが合っていないと違和感が出てしまう。

要は、全体を移す場合は役者二人とも運動神経だけでなく、熟練の剣技が必要になるのだ。

その理由もあり、近くからの速くて部分的な動きが多いのだと思う。

京都大火編のキャストや演技について

るろ剣第2作目の『京都大火編』では、四乃森蒼紫役の伊勢谷友介と翁役の田中泯が良かった。佇まいから常人ではないと感じさせてくれる二人。

この二人の決闘シーンが『京都大火編』のハイライトだった。

田中泯は『たそがれ清兵衛』(2002)の余吾善右衛門に比べると影がない役柄だったが、言葉に力がみなぎっていてさすがだと感じた(舞踏の達人・田中泯は一般の俳優とは違った存在感を持っている)。

伊勢谷友介は修羅に落ちた狂気をしっかり滲ませていたと思う。漫画版の蒼紫にイメージにピッタリ!

いい俳優なんだから、マリファナばっかり吸ってないで役者として早く復活してほしい

神木隆之介の宗次郎もピッタリだったが、「縮地」の脚力を見せるために原作マンガと同じようにケンケンしていて、全然高さがなくてそれが笑えた。

志々雄真実役の藤原竜也はさすが!という印象。包帯で顔は見えないが、志々雄の狂気が滲み出ていた。

操役の土屋太鳳は『今際の国のアリス』のウサギ役もそうだけど、運動神経のいいわんぱくなキャラが似合う。

集団での戦闘にリアリティがない

終盤は、志々雄の部下たちと剣心や警察、御庭番衆たちが集団で合戦を繰り広げる。前作でもそうだったけど、敵に囲まれるシーンが多いのが気になった。

敵に囲まれて同時に攻撃されたら、どんなに腕の差があってもまず勝てないからだ。

普通なら絶対に、壁を背にするなど工夫するはず。

4方向から剣で突かれたら1本の刀では防げないし、幽白の戸愚呂兄のような軟体でない限り、よけられもしないない。

まあ、剣心や斎藤一は超強いのでいいとしよう。

ただ力量的に、薫や弥彦は敵に囲まれたら即死亡の状況のはずなのに普通に生き残っているし(武井咲薙刀の振り方も下手だったし)。

漫画やアニメならいいけど、実写でそういうシーンがあるとリアリティが一気に無くなって、スリルゼロになってしまう。

ストーリー面が良くなってた

鍛冶屋の赤空が自分の作った刀が多くの人を殺してきたと後悔していて、逆刃刀を作った。途中の村人が志々雄の部下をなぶり殺しにしようとしていたのを剣心が諭した。など、第1作に比べると、ストーリー面が深くなっていたと思う。そこは良かった。

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3作目『るろうに剣心 伝説の最期編』酷評・解説・考察

実写化3作目『るろうに剣心 伝説の最期編』

あれ?ストーリーがトーンダウン

個人的な評価は67点くらい。

2作目の『京都大火編』の方が、ストーリー性がまだあったと思う。

『伝説の最期編』は「剣心が修行して軍艦に乗り込んで志々雄を倒すだけ」のアクション中心の作品で、誰かの言動に感動したりとかがまったくなかった。

速さと派手さで誤魔化すアクション

るろ剣実写版全作品に通じるけど、アクションがやっぱり速さと派手さで誤魔化されている気がする。

速くてよくわからない剣技と、爆発とかの派手さで「なんかすごいっぽい」と感じるだけで、緊張感やリアリティにいちじるしく欠けているのだ。

重さのない“軽いアクション”。

生きるか死ぬかのスリルが感じられない。

最後の志々雄戦も、爆破や炎は派手だったけど、志々雄は左之助斎藤一を斬れるシーンで斬らないし、4対1で余裕こいて遊んで死んでいくみたいなよくわからない感じだった。

伝説の最期編のキャストや演技について

伝説の最期編の登場人物・キャスト

福山雅治がまさか比古清十郎役だとは!やっぱり華があるな!修行シーンは龍馬VS剣心みたいで個人的にうれしくなった。

あと、前作から引き続き志々雄真実役の藤原竜也がすごかった。声の擦れ具合とか、言葉の発し方が絶妙で、志々雄の絶望や苦悩が伝わってきた。お得意の「あ゙あ゙あ゙あ゙〜」もしっかりやっていて、死に際もかっこ良かった。

2021年は藤原竜也主演のスパイ映画『太陽は動かない』も割と完成度高かったし、アクションも芝居もすごい、素敵な俳優だと思う。

十本刀の扱いがひどい!二重の極みもナシ!

個人的に十本刀がどう再現されるのか期待していたが、ちゃんと戦っていたのは宇水と安慈、宗次郎くらいか。

とはいっても、宇水は斎藤のワイヤー牙突で瞬殺される。「あれ?零式を楽しみにしてたのに…」と不満に思った。

安慈VS左之助にしても、僕の大好きな技「二重の極み」はなかったし、プロレスのような戦いを繰り広げただけで、途中でコチョコチョまでしてたし、二人の因縁も描かれておらず全然見応えがなかった。

安慈は原作でもかなり深みのあるキャラだったので、実写映画ではなぜそこにいるのかよくわからない坊さんに成り下がっていて残念。

実写映画『るろうに剣心』全作品の結論・感想まとめ

かなり辛口レビューになるが、3作品ともヒットはしているものの、

が素晴らしいので良作と誤魔化されているだけだという印象。

実際には、

  • アクションが速さと派手さで誤魔化されている
  • ストーリー性が皆無
  • 登場キャラが深掘りされてない

など映画としての弱点が多く、個人的にはつまらない作品だった。

大泉洋主演の『新解釈三国志』もストーリー性が皆無だったが、邦画はストーリーや登場人物に共感させることを止めたのか!?

残念な傾向だと思う。

次回作の『るろうに剣心 最終章 The Final』も今一歩という感じだった。