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NETFLIX『闇はささやく』あらすじネタバレ感想・酷評!フェミニズムとホラー考察,ストーリーのわかりやすい解説

 Netflix映画『闇はささやく』(Things Heard & Seen)

Netflixオリジナル映画『闇はささやく』(Things Heard & Seen)のあらすじネタバレ解説と、感想・酷評レビューです。

結論からいうと、『シャイニング』のストーリーにフェミニズムを加えたような怖くなくて、つまらないホラーでした。

女優アマンダ・サイフリッド(『マンマ・ミーア』などで有名)主演のサスペンスホラーで、エリザベス・ブランデイジの小説『全てのものは現れるのを止める』が原作となっています。

ストーリーのあらすじネタバレを紹介した後。本作がなぜ“駄作”となってしまったか酷評レビューをします。

 

Netflix闇はささやく/あらすじネタバレ解説

☞クリックであらすじネタバレ表示

映画闇はささやくの主人公キャサリン・クレア(アマンダ・サイフリッド)

美術修繕師のキャサリン・クレア(アマンダ・サイフリッド)は、夫・ジョージの博士号取得と彼がサギノー大学に採用されたのを機に、田舎に家(19世紀に建てられた)を買って引っ越すが、友人もおらず寂しい思いをする。

キャサリンは、近所の兄弟エディとコールを庭師とベビーシッターとして雇うことに。

そんな中、キャサリンと娘のフラニーは、家で女性の幽霊をみたり、物が勝手に動いたりと不可思議な現象に遭遇するようになった。

夫ジョージの同僚女性ジャスティン・ソコロフの家に夕食に行き、キャサリンは彼女と友達になる。その帰りにジョージと口論になり、キャサリンは道脇で突き飛ばされて頬を怪我してしまった。

夫ジョージは、サギノー大学のフロイド・デビアス学長を家に連れてくる。デビアスは神学者のエマニュエル・スウェデンボルグが書いた本についてキャサリンに説明した後、「この家に女性の霊がいるが、悪い人じゃない」と言った。

数日後、キャサリンは家に近隣住民を集めてパーティーを開き、管理人から「エディとコールが以前この家に住んでいて、彼らの父・カルヴィンが母・エラを道連れにしてガス自殺した」と聞いて驚愕。家で見つけた古い指輪もエラのものだとわかる。

デビアスはキャサリンの家に人を集め、ジョージに内緒で降霊会が始まる。すると、エラの霊以外に、もう1体の邪悪な霊がいることがわかった。

降霊会のシーン

ジョージは、エディの友達ウィリスと浮気を繰り返していた。それだけでなく、ジャスティンにも手を出そうとしている。

デビアス学長はジョージが提出した推薦状が偽造だったと知り、彼に解雇するつもりだと告げた。

キャサリンは、ジョージのいとこでボート事故で死んだヘンリーが絵を描いていたと親戚から聞かされ、ジョージがその絵を盗んで自分の作品にしていたと気づいて愕然。

失望していたキャサリンは、勢いで庭師のエディと肉体関係になった。

ジョージはデビアス学長と一緒にボートに乗り、彼を溺れさせて殺す。さらにびしょ濡れのジョージを見たジャスティンが運転する車を脱線させ、彼女は病院で意識不明の重体になった。

キャサリンは娘フラニーを連れて家から逃げようとするが、ジョージに薬を飲まされて倒れ、斧で惨殺されてしまった。

霊になったキャサリンとエラ(霊)の声で、昏睡状態のジャスティンが目を覚まし、警察にジョージの件を証言。

ジョージは嵐の中ヘンリーのボートに乗り、沖合で沈んでいく。それはジョージ・イネスの絵画のようだった。

Netflix映画『闇はささやく』END!

 

映画『闇はささやく』ストーリーラスト・オチをわかりやすく解説

映画『闇はささやく』のラスト

ストーリーのラストとオチがちょっとわかりにくかったと思うので、説明しておく。

オチを大まかにいうと、家にいる女性の霊・エラがキャサリンを助けようとしていたが、エラの夫カルヴィンの霊に邪魔され、カルヴィンの悪意が宿ったジョージがキャサリンを殺してしまうというもの。

キャサリンは殺されたあと霊となって、エラと協力してジャスティンを目覚めさせた。

ジョージがボートに乗って沈んで自殺したようになったのは、以前自殺したカルヴィンの力が働いたのだろう。

ただ、エラとカルヴィン夫婦以前に、19世紀にこの家を建てたジェイコブ・スミット夫妻の存在も関わっている。スミット夫人も旦那に殺されたらしく、エラやキャサリンにパワーを送っていたようだ。

つまり男の霊は悪い霊、女の霊は良い霊というシンプルな構造になっている。

深く考えてみると、カルヴィンやジョージの自殺も、女性たちの霊がそうさせた可能性もあり、そう考えると多少感慨深い。

しかし、女性たちの霊は、生きているうちになんとかするのではなく、死んでから復讐する結果になっているのが切ないし残念。(日本の“お岩さん”のようなイメージだろうか)

参考までに、キャサリンの夫・ジョージの悪事について時系列で並べていく。

  • 昔、いとこのヘンリーをボートで溺死に見せかけて殺し、彼の絵や日記を奪った
  • 大学でセクハラして追放処分
  • 推薦書の偽造
  • デビアス学長殺し
  • ジャスティン殺人未遂
  • キャサリンを斧で殺人

となる。ガチのクズ男サイコパスだ。

闇はささやくネタバレ感想・評価/ちょっとひどい

闇はささやくのキャサリン役の女優アマンダ・サイフリッド

Netflix映画『闇はささやく』評価は68点くらい。

Mank/マンク』で2021年のアカデミー賞助演女優賞にもノミネートされた女優のアマンダ・サイフリッドはあいかわらず綺麗だったが、サスペンスとしてもホラーとしても緊張感に欠けてまったく怖くないのが致命的。

ホラー映画『シャイニング』とフェミニズム運動が合体したようなメッセージを持ち、何が言いたいのかよくわからない意味不明な映画となった(この点は詳しく後述)。

ちなみに、19世紀にその家を建てたジェイコブ・スミットの写真が、007俳優のダニエル・クレイグに見えたのだが、多分本人だよね?写真だけのカメオ出演か(違ったらすいません)。

闇はささやくネタバレ考察!シャイニングとフェミニズムの合体

シャイニングっぽいアマンダ・サイフリッド

まず、家族で田舎へ行き旦那の行動がだんだんおかしくなっていくという点は、スタンリー・キューブリックの傑作ホラー映画『シャイニング』によく似ている。

終盤は、おばさん2人組による、シャインイングの双子ちゃんのオマージュ的なシーンもあったw。

Netflix『闇はささやく』のシャイニングの双子オマージュシーン

また、自立した都会の女性キャサリンが、夫の都合で仕事をやめて田舎へ引っ越し、そこで夫は暴力性や浮気癖を発揮し、被害にあった妻たちは結託して(霊になってるけど)夫を懲らしめるというのはとてもフェミニズム的だ。

『闇はささやく』は、男性の霊を悪、女性の霊を善としたシンプルすぎる構造とフェミニズム色が特徴的な映画だとまとめられるだろう。

発想としては面白いけど、ホラーとフェミニズムをバランスよく組み合わせられず、駄作になった印象。

(注:フェミニズムが悪い訳ではありません。)

エマヌエル・スウェーデンボルグの「天界と地獄」

デビアスがジョージにプレゼントし、その後キャサリンが読んでいた本は、スウェーデンの神学者エマヌエル・スウェーデンボルグが1800年代に書いた著書「天界と地獄」。

内容は、キリストにまつわる霊体験を繰り返していたエマヌエルが、死後の世界や天界などに行った経験を書き綴ったものらしい。

エマヌエルはさまざまな人物に影響を与え、映画内で名前が出てきた画家ジョージ・イネスも彼の思想を受け継いでいる。

この「天界と地獄」が『闇はささやく』に出てきた理由は、霊の存在を確立させるためなわけだがもっと深掘りすると、女性たちが、暴力的な男性のいない死後の世界で幸せに暮らしているというメッセージなのかもしれない。

映画 闇はささやくの結論

王道ホラーのストーリーに女性賛歌のメッセージが混ざっていることで、

ホラーを見たかった人からすれば、「全然怖くなくてスリルゼロ」。

ヒューマンドラマや女性の活躍を見たかった人からすれば「男性が全て悪いシンプルすぎる構造」になってしまった。

難解で一見まったく意味がわからないが、素晴らしい女性賛歌のメッセージが伝わってくるデヴィッド・リンチ監督の『インランドエンパイア』のような傑作にはなれなかった。

『闇はささやく』は、人々の記憶の闇に葬られていくだろう、残念。。。

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