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Smells Like Maniac 第2話 ホワイトブロウ その1〜切り離された空間〜

〜クリス編〜

 2月13日。クリスはデンバーへ向かう飛行機の中で映画を1本観た。 レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐の絵には女性が写っているだの、聖杯がどうのこうだのという内容だ。ストーリーの原作者はよっぽどキリスト教が嫌いなのだろうか。それとも信仰しているからこそ、敢えて新説を提示してみたのだろうか。物語の本筋よりもそちらが気になった。

飛行機を降りると雲はあるが晴れている、映画のことはすっかり忘れていた。デンバー国際空港からシャトルバスに乗り、本を読みながら3時間揺られ、標高2,484mのイーグル郡ベイルの集落に到着した。ベイルは毎冬スキー客が集まる観光地で、町には意外にも人が多い。現地の人間によるとホワイトブロウ・ホテルは少し離れているので、歩いては行けないらしい。

クリスはハイヤー(タクシー)を紹介してもらい、乗り込んだ。ホテルへの道は除雪がおろそかになっているせいで、運転手は時速20kmも出さずにゆっくり進む。チェーンと雪が擦れる音が車内に響いた。運転手にホテルの評判を聞いてみた。

「俺は泊まったことがないんで詳しくはわからねえが、話によるとベイルにある他の高級ホテルと遜色ないようだ。だけどよ、値段が相場の4〜5倍もするんだぜ。誰がオーナーか知らんが、商売する気はないんだろうな」

確かに、ネットで見たときも1泊2,200ドルの部屋しかなかった。ミシュランの星がついているホテルでもない。高すぎると思ったが、ベイルの中心街から離れていて、意図的に他の建物を避けたような場所にあったのが気に入ったのだ。やがてホワイトブロウ・ホテルに着き、運転手に少し多めにチップを渡した。

15時を少し過ぎている。大きな木造の扉を引くと、暖かい横長の空間が広がっている。静まりかえっていたので無人かと思ったが、左手のラウンジから外を眺めている女性が一人、すぐ横のカウンターには無愛想なバーテンが立っている。視線を正面に戻すと右の壁際でグレーの猫が悠々と歩いてる。

荷物を引いて中央右の受付ベルを鳴らすと40代半ばくらいの従業員女性が気怠そうに現れ、403号室に案内された。部屋からは下の方にベイルの町並みが見える。山の斜面は雪が積もっている部分と、常緑樹が密集している部分のコントラストが面白い。クリスは荷物をほどかず、ラウンジにコーヒーを飲みに降りた。

1階のラウンジの窓からは、白いラインが何本も入った向かいの山の広大な斜面が見えた。外には掴んだら手からサラサラと落ちそうな真っ白な雪が積もっている。

クリスは職業柄か、ホワイトブロウ・ホテルの外観と内観を頭に思い描いていた。バームクーヘンを半分に割ったような、雪と同化するような白一色の5階建。1階は受付とラウンジバー、通路を左へ入ると右側にレストランがある。2階にはフィットネスジムとビリヤード場、図書室、シアタールーム。3階〜5階は各階8部屋の客室があるが、この静かな雰囲気だと、予想通り泊まり客は少ないだろう。自分のことを誰ひとり知る人物がいないこのホテルで、しばらく仕事のことを忘れてリフレッシュできる。

高校ではそこそこ成績優秀な方だった。卒業してすぐ大学へ行きたかったが、育ての親はそんな金を持っていなかったので軽い気持ちで陸軍へ入隊し、1年と少しイラクに駐留した。帰還して建築科へ進学。2年も経つと周囲からは優秀だと言われるようになったが、イラクから帰還した以前の記憶がまるで空白のように感じられていたクリスにとっては、建築や芸術を吸収しない方が不自然だっただろう。

卒業してからは建築事務所に入り30歳を過ぎて独立。建物の設計とデザインの会社を運営している。当初は大変だったが、今ではなんとか5名のチームを雇い、メンバーとの関係も上手くいっている。皆仕事への情熱は持ちつつも、お互いの家族や恋人を貶して笑い合うことを忘れない。いいチームだ。

会社はシアトル周辺の業界内では徐々に知名度を得てきていたが、個性を存分に出せるような、デザインに重点を置いた大型の仕事の受注にはまだ至っていない。クリスにはこのままで建築家として名を馳せることができるかという漠然とした不安が募っていた。自分はザハ・ハディッドのような偉大な芸術家と呼べる域までいけるだろうか。普遍的なラインを持った建築物を世に残すことができるだろうか。コンペに参加しなければと思いながらも、そこに出せるような納得のいくアイデアは浮かんでこない。

このまま細かな案件をひとつずつこなしているうちに、いつの間にか老いて死んでいるのではないか。自分が死んでも何百年も残るような建物のデザインを命がけで手がけてみたい。

 陽の光の中、雪がゆっくりと降りはじめる。せっかく仕事に追われて凝り固まった頭をリセットするつもりで来たのだし、そろそろ自分を哀れむのはよそうと思ったところに、ラウンジの端にいた女性が近づいてきた。すらっとして背が少し高いその女性は軽く会釈をした。

離れて見たときは冷たい表情に見えたが、近くでみるとあどけない。少しシャイなのだろうか。クリスも微笑み返す。シャーリーというその女性は休暇でホテルに来たが、暇を持て余していて世間話でもしたかったらしい。二人はしばらく、なぜわざわざこのホテルに来たかなど、たわいもない話を続けた。

シャーリーは小さなバリスタの会社を起業し、企業や店舗から依頼を受けてチームのスタッフを派遣させる仕事をしているという。「多くの人がスキー目的でベイルを訪れるけど、このホテルはそんな人たちお呼びじゃないらしいわ。冬の間に山に篭って1人になりたい変人向けなのね。きっと」彼女は冗談っぽく言ったがあながち間違っていないだろう。ときどき彼女の金色の髪が、雪の反射光で白銀に見える。

二人で談笑していると雲が出てきたのか窓から光が入らなくなり、バーカウンターに短髪の男性がやってきてバーボンを注文した。グラスを回しながらこちらをチラチラ伺っているが、別にそれを悟られても構わないようだ。少したつと、ほとんど氷だけになったグラスを持ってこっちにやって来て座った。

そして彼は(名はジェームズ)2階のフィットネスジムで休暇中も体を鍛えているなど、どうでもいい話をしだした。世間話だと思って適当に聞き流して相槌を打っていると、彼は会話の腰を折るように話題を変えた。ホテル地下室があるとか、指を擦りつける仕草でかなり回りくどい言い方をしているが、シャーリーもすぐに勘づいたらしい。要は賭博ができるスペースがあるようだ。夕食のあと夜9時過ぎくらいからどうだろうという話だった。

シャーリーはクールな笑顔でOKサインを出している。クリスは賭け事に慣れている方ではないが、コロラドのこんな雪山でひっそりとするカードゲームがどんな雰囲気なのか、興味が湧いた。

Smells Like Maniac プロローグ&第1話 闇に生きる

プロローグ

 

 女はどんな心境で窓を開けたのだろう。何かを感じとったとしか思えない。雪降る夜にシャワーを浴びた後のバスローブ姿だ。外を見つめていた女の目が大きく開いたかと思うと、胸から溢れた血に月が映り揺れていた。叫ぼうとしたのだろう。呻き声は聞こえたが、バルコニーから銃を撃った人物の分厚い手袋をはめた手が女の口に突っ込まれていた。もがきながら倒され、体は大きく波打つように痙攣し始める。これが命の終わりなのか。肉体は動かなくなり、静寂が再び部屋を満たしていく。月の明かりは消え、彼女を殺した人物も去った。雪が窓から吹き込んでくる。

 

 奥の間に置かれたソファの死角からそっと立ち上がった、横たわる女に歩みを進める。溢れ出ている涙を袖でこするが、それが悲しさか感動からか、自分でもわからない。女の側に立って見つめた。生きた死体とでも表現すればよいのだろうか。白かった肌が溢れ出る鮮血に染まっていく様は、名だたる芸術家の絵よりも遥かに価値があるのではないか。生命の残像のような肉体の蠕動が終わるまでは、死体であって死体でない中間の霊性を帯びた存在。あのダリでさえ、この作品を目撃したら裸足で逃げ出すに違いない。

 

第1話 闇に生きる

 

 奇妙な依頼だった。裏の仕事を仲介するサイトからだ。木造りのテーブルが自慢の古いダイナーで、ヴァンは熱く苦いコーヒーを口に含み少し焦った。「コロラド州ベイルにある、ホワイトブロウ・ホテルへ行ってほしい」と書いてある。場所の指定を受けたのは初めてだ。ノートパソコンに映る文面からは、イタリア製のスーツのようないけすかない雰囲気が漂う。

 

ヴァンはテーブルに肘をついて、指をこめかみで波打たせながら画面を読み進める。論理立てた思考が、どうしてもカフェインでブーストされた興味を打ち負かせない。

 

「2月13日にホテルにチェックインしてくれ。宿泊客を2人殺してもらう。ターゲットについての情報は、追って連絡を入れる。報酬は360,000ドル(日本円で4000万円弱)」文面はそう続いていた。日程は急だが、一般人の殺しとしては悪くない。

 

正規の客を装って行けば、リスクはそれほど高くないはずだと、ヴァンは思った。コーヒーマグをテーブルに置いた音が鈍く響く。

シルヴェスター・スタローンのロッキーシリーズ9作品を一気に紹介!絶対に観るべきものを知ろう!

シルヴェスター・スタローンのロッキーシリーズは2018年までで9作品もあるので、全部はなかなか観きれないという人もいると思います。この記事ではロッキーの各作品やオススメ度を紹介。

オススメ度は★の数で表しています。★は最低が1つです、最高が5つです。

『ロッキー』★5

肉を殴るロッキー

タイトル:『ロッキー』
公開年:1976年
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
脚本:シルヴェスター・スタローン
主演:シルヴェスター・スタローン 
出演:タリア・シャイアバート・ヤング、バージェス・メレディス、カール・ウェザース
音楽:ビル・コンティ

『ロッキー』は、シルヴェスター・スタローンモハメド・アリと無名のボクサーが試合するのを観てヒントを得て、3日で脚本を書き上げ、自ら出演し大ヒットさせた記念すべき作品。

この映画の成功でスタローンはアメリカン・ドリームを掴んだのです。

『ロッキー1』の見どころ!

『ロッキー1』はボクシングの物語ですが、実質はヒューマンドラマです。ボクシングを続けているが芽の出ない主人公ロッキーが、絶対王者のアポロに指名されて、自分の存在意義や恋人への想いを胸に立ち向かうという内容。

1976年の作品なので映像的にはちょっと古い部分もありますが、美術館を駆け上がるシーンや肉を殴るシーンなど、後世に多大な影響を与えた名シーンが多いので、絶対に見ておきましょう!

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ロッキー2』★5

ロッキー2

タイトル:『ロッキー2』 
公開年:1979年 
監督:シルヴェスター・スタローン 
脚本:シルヴェスター・スタローン 
主演:シルヴェスター・スタローン 
出演:タリア・シャイアバート・ヤング、バージェス・メレディス、カール・ウェザース
撮影:ビル・バトラー
音楽:ビル・コンティ

ロッキー2』は、スタローンが監督・脚本・主演の3役を務めた『ロッキー』の続編。エイドリアンと平和に暮らそうとするが仕事が上手くいかず、アポロと再戦して決着をつけるという物語。

こちらもスポーツ映画というより、上質なヒューマンドラマという印象の映画。ロッキー、エイドリアン、アポロなど、登場人物それぞれに感情移入できる傑作!

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ロッキー3』★5

ロッキー3

タイトル:『ロッキー3』 
公開年:1982年 
監督:シルヴェスター・スタローン 
脚本:シルヴェスター・スタローン 
主演:シルヴェスター・スタローン 
出演:タリア・シャイアバート・ヤング、バージェス・メレディス、カール・ウェザース、ミスター・T
撮影:ビル・バトラー
音楽:ビル・コンティ

1982年公開の『ロッキー3』も、前作に引き続き、スタローンが監督・脚本・主演を務めています。もともと、今作でロッキーシリーズは完結予定でした。

世界ランキング1位のクラバー・ラングという若手の猛者が現れ、ロッキーが彼と死闘を繰り広げるという内容です。前作の『ロッキー2』とはだいぶ雰囲気が変わり、80年代の香りムンムンの、スポ根友情映画になっているのですが、これはこれで見応えがあってとても面白いです。アポロとの友情が大きなテーマになっています。

主題歌はギターリフが有名なあの「アイ・オブ・ザ・タイガー」!

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『ロッキー4/炎の友情』★3.5

ロッキー4 ソ連の雪山

タイトル:『ロッキー4/炎の友情』 
公開年:1985年 
監督:シルヴェスター・スタローン 
脚本:シルヴェスター・スタローン 
主演:シルヴェスター・スタローン 
出演:タリア・シャイアバート・ヤング、バージェス・メレディス、カール・ウェザース 、ドルフ・ラングレンブリジット・ニールセン
撮影:ビル・バトラー

『ロッキー4/炎の友情』 はシリーズ最高のヒット作となりましたが、内容や展開に賛否両論あるものになりました。面白くなくはないのですが、完成度は過去3作には劣ると言われています。

ロッキーがロシアのドラゴという感情がないマシンのようなボクサーと戦うことになる話なのですが、当時のアメリカとソ連の東西冷戦の構図がテーマとして盛り込まれています。

ロッキーがソ連の雪山で過酷なトレーニングを行うシーンが見もの。アポロの友達役でジェームズ・ブラウンが出演し、試合前にファンキーな歌声を披露。

今作の内容が『クリード2/炎の宿敵』のストーリーに続いていくので、復習という意味では観ておいた方がいいです。

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『ロッキー5/最後のドラマ』★2

タイトル:『ロッキー5/最後のドラマ』 
公開年:1990年 
監督:ジョン・G・アヴィルドセン 
脚本:シルヴェスター・スタローン 
主演:シルヴェスター・スタローン 
出演:タリア・シャイアバート・ヤング、バージェス・メレディス、
音楽:ビル・コンティ

ロッキーは長年にわたる激闘により脳にダメージがあるとされ、現役を引退。トレーナーとしてトミー・ガンを育てていたが、トミーはプロモーターに騙され、ロッキーの元を離れていってしまう。そして興行のために師弟対決が企てられて・・・。という内容。

今作ではリング上でのバトルはなく、なんとストリートで殴り合う。。

各方面から内容が酷評されてしまった作品で、ロッキーシリーズだと認めていない人も多い。(ロッキーの続編だと考えなければ、それなりに楽しめるではある。)

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ロッキー・ザ・ファイナル』★4

ロッキーザファイナル

タイトル:『ロッキー・ザ・ファイナル』 
公開年:2006年 
監督:シルヴェスター・スタローン 
脚本:シルヴェスター・スタローン 
主演:シルヴェスター・スタローン 
出演:タリア・シャイアバート・ヤング
音楽:ビル・コンティ

前作の『ロッキー5/最後のドラマ』から16年も立っているので、各方面が続編は絶対に失敗するという意見に傾いていた中、年老いたロッキーの悲哀や意地、そしてエイドリアンへの愛が滲み出た素晴らしい作品となった。

ストーリーは、ロッキーはイタリアンレストランを経営しながら、静かに暮らしていた。エイドリアンはすでに死に、息子のロバートも自分の手を離れてしまったいる。そんな中、ロッキーは、「ロッキー・バルボアが現在の世界チャンピオン・メイソンに絶対勝てない」という批判をTVで目撃し、現役復帰を決意。チャンピオンと対戦することになるというもの。

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クリード チャンプを継ぐ男』★5

クリードチャンプを継ぐ男

タイトル:『クリード チャンプを継ぐ男』 
公開年:2015年 
監督:ライアン・クーグラー 
脚本:ライアン・クーグラー 
出演:マイケル・B・ジョーダンシルヴェスター・スタローンテッサ・トンプソン
音楽:ルドウィグ・ゴランソン

クリード チャンプを継ぐ男』は、ロッキーのかつてのライバル・アポロにアドニスという隠し子がおり、彼がロッキーに教えを乞うというストーリー。

アドニスという若者がアポロの遺伝子とロッキーのガッツという二つの想いを背負ってリングに立つ姿や、老いたロッキーの演技など、見どころ超満載で、ロッキーファンじゃなくても見るべき作品!

ライアン・クーグラーの原案に熱意を感じたスタローンが周囲の強い反対を押し切って制作に踏み切った作品。公開後は大ヒットを記録し、批評家からも絶賛された。

ロッキーシリーズのスピンオフ作品という位置付けだが、正当な続編といって差し支えない出来映え。

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クリード2 炎の宿敵』★5

クリード2炎の宿敵

タイトル:『クリード2 炎の宿敵』 
公開年:2018年 
監督:スティーヴン・ケイプル・Jr 
脚本:シルヴェスター・スタローン、ジュエル・テイラー
主演:シルヴェスター・スタローン 
出演:マイケル・B・ジョーダンシルヴェスター・スタローンテッサ・トンプソン、フロリアンムンテアヌドルフ・ラングレン
音楽:ルドウィグ・ゴランソン

クリード2 炎の宿敵』では、前作に引き続きアポロの息子アドニスが主人公。

ストーリーは『ロッキー4』のロッキーの宿敵ドラゴの息子ヴィクターと、アドニスが戦うというもの。脚本や演出が上手くいっており、完成度が非常に高い作品となっています。

1985年の『ロッキー4』のストーリーを次のレベルに推し進めてくれた傑作。絶対に観るべきです!

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ウィル・フェレルはどんな俳優!?主演の爆笑必至オススメ映画9作品を紹介!無料視聴できるサイトも!

アメリカの超人気コメディアン兼俳優のウィル・フェレル

日本での知名度はそれほど高くないのですが(作品ないで過激ジョークが多過ぎるからでしょうか)、クオリティの高い爆笑コメディ映画に多数出演しており、ハリウッドでも注目するべき俳優の一人です。

ウィル・フェレルの出演作は結構多いので、全部視聴するのはなかなか難しいと思います。正直イマイチな作品もありますので、この記事では彼の出演作で特に面白いものだけに絞って紹介していきたいと思います。★の数はオススメ度で、最高が★5個です。

あと、彼の作品についてですが、シュールなギャグやブラック・ジョークが多いので、吹き替えよりも字幕の方が断然オススメです!

ウィル・フェレルはどんな俳優!?

ウィル・フェレルは、サタデー・ナイト・ライブというアメリカの番組に出演して人気になったコメディアン出身の俳優です。アメリカのコメディアンの中でも人気はトップクラス!映画では脚本を書くことも多く、コメディセンスの高さが伺い知れます。

出演映画のジャンルとしてはコメディが圧倒的に多く、役柄としては豪快で低知能な男性超マジメな使えない男を演じることが多いです。彼の表現の大きな特徴として、時折みせる繊細さがあります。急に子供っぽく泣き出したり、ナイーブになったりする演技が非常にうまく、観客が思わず噴き出してしまうのです。

ウィル・フェレルの爆笑スピーチ映像!

言葉が分からなくても伝わる笑いがある!ウィル・フェレルが序盤である行動をして、会場の笑いを掻っ攫っている動画です。最初の爆笑シーンは必見!

https://youtu.be/guc-8R1bYVg

俺たちニュースキャスター』★5

https://youtu.be/ojxtHeQVNk0

タイトル:『俺たちニュースキャスター』
公開年:2004年
監督:アダム・マッケイ
脚本:ウィル・フェレル、アダム・マッケイ
主演:ウィル・フェレル 
出演:クリスティナ・アップルゲイト、スティーヴ・カレルポール・ラッド、デヴィッド・ケックナー
撮影:トーマス・E・アッカーマン

主演のウィル・フェレルが脚本まで手がけています。『ラブ・アゲイン』に主演するスティーヴ・カレルや、『アントマン』シリーズのポール・ラッドなど、脇を固める共演者も超豪華です!

この映画の見どころ!

俺たちニュースキャスター』はウィル・フェレル主演の中でも最高クラスに笑える作品!基本的に登場人物がみんなアホ。

あらすじは、人気ニュースキャスターとその仲間が、他局からきた女性ニュースキャスターを差別したり、恋に落ちたりするという内容なのですが、ギャグ漫画のような世界観を違和感なく演出できており、さらに、ストーリーが二転三転していて素晴らしいです。ウィル・フェレルはアホだけど、どこか魅力的な主人公を熱演。

設定が1970年代なので、その時代の女性キャスター差別など、社会的な内容もしっかり盛り込んでいます。

いきなりJAZZクラブでフルートを華麗に吹き出すシーンは爆笑必至。

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俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』★5

https://youtu.be/wJKrxs0c270

タイトル:『俺たちニュースキャスター史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』
公開年:2013年
監督:アダム・マッケイ
脚本:ウィル・フェレル、アダム・マッケイ
主演:ウィル・フェレル 
出演:クリスティナ・アップルゲイト、スティーヴ・カレルポール・ラッド、デヴィッド・ケックナー
撮影:オリヴァー・ウッド

2004年の『俺たちニュースキャスターの続編』。全国区のニュースキャスターになった主人公ロンの成功と転落を描いている。

この映画の見どころ!

前作の世界観はそのままに、今回は報道の倫理に焦点を当てた作品になっています。「アメリカ最高!」「カーチェイス実況中継!」などでニュースの視聴率を稼いでいくという内容だが、実際にアメリカでは1980年頃からTV局の激増でこのような意味のないニュース番組が増えており、それを強烈に風刺した作品になっています。

ウィル・フェレル演じる主人公・ロンの「なぜみんなが観るべきニュースを流すんだ?みんなが観たいニュースを流せば・・・」というのは最高の名ゼリフ!日本のニュース番組も笑えない。

映画のラストでは、リーアム・ニーソンや、ウィル・スミス、ジム・キャリーマリオン・コティヤールなど、錚々たる顔ぶれでおバカなバトルを演じています。

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『ズーランダー』★4

https://youtu.be/vPObWZoIkoQ

タイトル:『ズーランダー 』 
公開年:2001年
監督:ベン・スティラー 
脚本:ベン・スティラー
主演:ベン・スティラー 
出演:オーウェン・ウィルソン、クリスティン・テイラー、ウィル・フェレルミラ・ジョヴォヴィッチ 
音楽:デヴィッド・アーノルド

「3%の体脂肪率。1%の知能。」というセンス抜群のキャッチコピー!ベン・スティラーベン・スティラーによるベン・スティラーのための映画。ウィル・フェレルは悪のファッションデザイナー・ムガトゥ役で出演!

おバカな主人公ズーランダーが、ムガトゥの陰謀でマレーシアの首相を殺すように洗脳されてしまうという変化球的な内容です。

この映画の見どころ!

モデル同士の友情や、悪に立ち向かう姿が意外と熱くてほっこり!

主人公のデレク・ズーランダー(ベン・スティラー)の「ブルー・スティール」や「マグナム」というキメ顔を楽しめるかどうかで映画の好き嫌いが別れます。

レニー・クラヴィッツデヴィッド・ボウイなど、有名人が多数カメオ出演しているものポイント!

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タラデガ・ナイト オーバルの狼』★4

https://youtu.be/EDy1pTo-G9o

タイトル:『タラデガ・ナイト オーバルの狼』 
公開年:2006年
監督:アダム・マッケイ 
主演:ウィル・フェレル 
出演:サシャ・バロン・コーエンジョン・C・ライリーマイケル・クラーク・ダンカンエイミー・アダムス撮影:オリヴァー・ウッド

ウィル・フェレル扮するNASCARレースの天才レーサー・リッキーが、ライバルのジャン・ジラール(サシャ・バロン・コーエン)を意識するあまりクラッシュし、レースがトラウマに。そこから復活を目指す物語。サーキット内外でブッとんだドタバタ劇が楽しめます。

ライバル役のサシャ・バロン・コーエンマーティン・スコセッシ監督のヒューゴの駅員

この映画の見どころ!

ライバルはゲイで元F1の天才レーサーという設定や、主人公・リッキーと親友のカル(ジョン・C・ライリー)の意外にドライな関係などが楽しめます。

リッキーがトラウマによるパニックを発症したときの、症状も爆笑です。

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俺たちフィギュアスケーター』★4

https://youtu.be/ugAvsnzKAMI

タイトル:『俺たちフィギュアスケーター』 
公開年:2007年
監督:ウィル・スペック 
主演:ウィル・フェレル 
出演:ジョン・ヘダーウィル・アーネットエイミー・ポーラー、ジェナ・フィッシャー
音楽:セオドア・シャピロ
編集:リチャード・ピアソン

ウィル・フェレルといえば、『俺たちフィギュアスケーター』を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?日本でも大ヒットしました。

ストーリーは、アイススケートの男子シングルで世界のトップを争っていたチャズ(ウィル・フェレル)とジミー(ジョン・ヘダー)が表彰式で喧嘩してしまい、スケート協会から選手として追放されてしまったあと、男同士でペアを組んで復活するという内容。

この映画の見どころ!

笑えるシーンも盛りだくさんなのですが、セックス中毒者のチャズと、童貞のジミーという正反対の性格の二人が友情を育む姿に感動。

ライバルのペアチーム・ウォルデンバーグ兄弟(ウィル・アーネットエイミー・ポーラー)は主人公たちに嫉妬して妨害してくる半端ないクズなのですが、彼らの行動もメチャクチャ笑えます!

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『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』★5

https://youtu.be/8QKE96wZTkw

タイトル:『俺たちステップ・ブラザース-義兄弟-』 
公開年:2008年
監督:アダム・マッケイ 
脚本:ウィル・フェレル、アダム・マッケイ
主演:ウィル・フェレル 
出演:ジョン・C・ライリーリチャード・ジェンキンスメアリー・スティーンバージェン 
撮影:オリヴァー・ウッド

ウィル・フェレルジョン・C・ライリーという『タラデガ・ナイト オーバルの狼』の爆笑コンビが蘇る!母親役のメアリー・スティーンバージェンは『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』のドクの恋人役のクララで有名です。

ストーリーは、ナンシー(メアリー・スティーンバージェン)とロバート(リチャード・ジェンキンス)が熟年結婚するが、ナンシーはブレナン(ウィル・フェレル)、ロバートはデール(ジョン・C・ライリー)という、中年で仕事もせず家で過ごすニートの息子をそれぞれ抱えていた。親の結婚によって、ブレナンとデールが一つ屋根の下で暮らすことになり、昼夜問わず子どものような喧嘩が繰り広げられるというもの。

この映画の見どころ!

精神的に大人になりきれていない中年男二人が、どんなアホなバトルを見せてくれるのかが見ものです!そして彼らなりに友情を育み、なんとか現状を打破しようとする姿に感動します。

『パパVS新しいパパ』★5

https://youtu.be/XB5batJbi-g

タイトル:『パパVS新しいパパ』 
公開年:2015年
監督:ショーン・アンダース 
出演:ウィル・フェレル、マーク・ウォールバーグリンダ・カーデリーニ  

ウィル・フェレルが『TED』で有名なマーク・ウォールバーグとタッグを組んだホームコメディ!

超マジメなブラッド(ウィル・フェレル)が、超美人のサラ(リンダ・カーデリーニ)とめでたく結婚。彼女の連れ子の父親となるが、そこへ本当の父親である超ワイルドでセクシーなダスティ(マーク・ウォールバーグ)が帰ってきた!

この映画の見どころ!

ブラッドとダスティは正反対な性格でバカにし合っているのですが、次第にお互いの良さを認めて、子どものために何ができるか考えるようになります。笑いあり、感動ありのハートフルコメディ!

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『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!』★4

https://youtu.be/VNJm9SrMHMk

タイトル:『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!』 
公開年:2012年
監督:ジェイ・ローチ 
出演:ウィル・フェレルザック・ガリフィアナキスジェイソン・サダイキス、キャサリン・ラ・ナサ 、ディラン・マクダーモット
音楽:セオドア・シャピロ
撮影:クレイグ・アルパート

ウィル・フェレルが選挙で勝つこと以外はどうでもいいという現職下院議員カム・ブレイディを演じます。対立候補役のザック・ガリフィアナキスを、『ハング・オーバー シリーズ』で有名な、ザック・ガリフィアナキスが演じるということで話題に!

不倫スキャンダルで窮地に陥った下院議員カム(ウィル・フェレル)の対抗馬として現れたのが、超おバカな2世議員マーティ・ハギンズ(ザック・ガリフィアナキス)。しかし。マーティのバックにはモッチ兄弟という権力者と、強力な参謀(ディラン・マクダーモット)がつき、彼は強力な政治家に生まれ変わっていくのでした。

この映画の見どころ!

アメリカの選挙を徹底風刺したギャグが見ものです。対立候補をテロリスト呼ばわりするCMを流したり、猟銃を扱えることをアピールしたり・・・

そして選挙を操っているのは、超大金持ちで実業家のモッチ兄弟。実は彼らにはモデルがいます。超巨大企業コーク・インダストリーズのコーク兄弟です。彼らは実際に米国の議員へ献金を行い、金持ちに有利な政策を押し通してきました。

この『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!』はさまざまな実話をベースに元に作られたコメディなのです。

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『カジノ・ハウス』★3

https://youtu.be/RR4L0Xr5tTc

タイトル:『カジノ・ハウス』 
公開年:2017年
監督:アンドリュー・ジェイ・コーエン 
出演:ウィル・フェレルエイミー・ポーラー、ジェイソン・マンツォーカス 

カジノ・ハウス』では、ウィル・フェレルエイミー・ポーラーが超おバカな夫婦役を演じる!

スコットとケイトは娘が大学に通う資金を工面するために、友人の家をカジノに改造して違法に金儲けを計画することに。

この映画の見どころ!

どんどん規模が大きくなっていくカジノで繰り広げられる住民のドタバタ劇!そしてウィルフェレル演じるスコットがマフィアのように変貌していくのが笑えます。

アベンジャーズ・エンドゲーム』のホーク役の俳優・ジェレミー・レナーもまさかの役どころで出演しています。

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ウィル・フェレル主演映画のまとめ

ウィル・フェレルはコメディアンとして独特な天性のセンスを持っている人物だと思います。日本人にとってはキツすぎるジョークも多いですが、頭を空っぽにして楽しめばストレス解消できること間違いなしです!

デヴィッド・リンチ監督のドキュメント『アートライフ』の内容を語り尽くす!

デヴィッド・リンチ監督の『アートライフ』にはどんな魅力があるのか紹介します。生い立ちや、映像で紹介されているリンチ監督の絵画などから、見えてくるものは一体なんなのか?

https://twitter.com/movie_crisis/status/1200059410141216768

デヴィッド・リンチ アートライフ基本情報

タイトル:『デヴィッド・リンチ:アートライフ』 
公開年:2017年
監督:ジョン・グエン、 リック・バーンズ、 オリビア・ネアーガアード・ホルム 
出演:デヴィッド・リンチ   
撮影:ジェイソン・S

タイトルこそ『デヴィッド・リンチ:アートライフ』ですが、ドキュメンタリーなので、監督はもちろんリンチ本人ではありません。

本人自らメガホンをとっていたら、それはそれで観てみたいですね。

今作も、デヴィッド・リンチという人物を客観的に知ることができる、ファン必見の作品です。

リンチの絵や芸術作品が観られる

デヴィッド・リンチ監督の『アートライフ』の一番のポイントは、彼が今まで作ってきたアート作品が観られることです。

デヴィッド・リンチ

デヴィッドリンチの怖い絵

デヴィッド。リンチアートライフの絵

デヴィッドリンチのアート写真

リンチ監督の語り口調は穏やかなのですが、画面で紹介される作品は、異常性際立つことこの上なし!

こんな怖い絵とか描いていたなら『マルホランド・ドライブ』や『インランド・エンパイア』みたいな映画ができるのも納得!という感じです。

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リンチの生い立ちがわかる

若い頃のデヴィッドリンチ 引用元:https://ordinary-times.com

デヴィッド・リンチ監督が、一体どんな少年時代や青年期を過ごしていたのか?イレイザーヘッドを作るまでの苦悩の様子が語られます。

少年時代は中流階級で幸せに過ごしたようですが、小さい頃に弟と、「道の向こうから大きな裸の女性が現れてそばで泣き出す」という、現実か幻覚かわからないような、衝撃的な出来事があったと語っています。

ティーンエイジャーになると絵を描くことに夢中になり、友人の父親の画家の家に入り浸るようになります。

家を離れて進学する際に、引越し先の部屋で2週間も閉じこもっていたという話もあったので、とても感受性の強い変わった子どもだったのでしょう。

フィラデルフィアの美術学校で絵画を制作するかたわら、絵を動かすというアイデアに惹かれ映画製作を開始。イレイザーヘッドを撮るための支援金がなければ、映画監督になれていたかわからないと語ります。

実生活では結婚し、娘も生まれていたので、相当な葛藤があったようです。

リンチの人としての異常さがわかる

リンチ監督の話を聞いていると、生い立ちに不幸があったとか、そういう類の話はまったく出てきません。もちろん彼が幸せな幼少期を過ごしたことは喜ばしいのですが、アーティストっていうとなんだか、生い立ちからして破天荒なイメージがあるじゃないですか。彼にはそんな気配はまったくないのです。

しかし家庭に特に問題がないにも関わらず、闇が深い作品を多く輩出するという事実に、リンチ監督の異常性が際立っているような印象を受けます。

もともと天性の芸術的才能や感性を持っていたのでしょう。じゃないと『ロスト・ハイウェイ』や『ブルーベルベット』のような映画は、作ろうと思っても作れないと思います。

まとめ:デヴィッド・リンチが真の芸術家だとわかる

デヴィッド・リンチ監督のドキュメンタリー『アートライフ』はリンチが映画監督である前に、真の芸術家であることが垣間見える貴重な作品です。この作品を観ると、映画作品における彼のオリジナリティの理由が少しわかるような気がします。まだ観てない人はぜひ観てみましょう!

デヴィッド・リンチの『アートライフ』が観られる視聴サービスはVODサイトはU-NEXT。31日間の無料トライアルを試してみよう!『アートライフ』は入会特典の600ポイントを使用して、実質無料で観賞できます。(トライアル期間中に解約可能)

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『ドクター・スリープ』あらすじ完全ネタバレ!ダニーの40年に涙!登場人物や謎を解説!ツインピークスの影響も?

2019年11月29日初公開となった映画『ドクター・スリープ』は予想を超える完成度の高さで、さまざまな角度から楽しむことができました。『シャイニング』の40年ぶりの続編としても最高です。謎がしっかり解決されています。

この記事では『ドクター・スリープ』あらすじ完全ネタバレで紹介、さらに内容の考察や解説をしていきたいと思います。

下記はサイト管理人(僕)の観賞後の歓喜のツイートです(笑)

https://twitter.com/movie_crisis/status/1200260880757211136

『ドクター・スリープ』基本情報

タイトル:『ドクター・スリープ』 
公開年:2019年
監督:マイク・フラナガン
脚本:マイク・フラナガン
原作:スティーヴン・キング
主演:ユアン・マクレガー 
出演:レベッカ・ファーガソン
音楽:ザ・ニュートン・ブラザーズ
撮影:マイケル・フィモナリ

監督のマイク・フラナガンはホラー映画の監督や脚本家として知られている人物で、『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』などでメガホンをとっています。

主演のユアン・マクレガーは『トレイン・スポッティング』や『ビッグ・フィッシュ』への出演で有名です。この『ドクター・スリープ』も彼の代表作となるでしょう。

キャストのレベッカ・ファーガソンは、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のヒロインで世界的に注目され、トップスターの仲間入りを果たしたスウェーデン出身の美人女優。

『ドクター・スリープ』あらすじ完全ネタバレ

1980年:オーバールックホテルでの惨劇のあと、ダニーの住む家へホテルの亡霊が襲い来る。しかしダニーは、ディックの霊から“頭の中にホテルの迷路と宝箱を思い浮かべて封印する方法”を受け継いでおり、亡霊たちを次々と封じ込めていった。

40年後:アル中になりその日暮らしの放浪生活を送っていたダニー(ユアン・マクレガー)は、ビリー(クリフ・カーティス)という男性と出会う。彼の紹介でアパートを借り、アルコールを断ち、真面目な生活を始めた。

一方、非常に強いシャイニング(超能力)を持っている女子中学生のアブラは、遠くのダニーの存在を見つけ彼と遠隔で交信を試みる。

ドクタースリープのユアンマクレガー

ある夜アブラは、能力を持った野球少年が、不老不死のローズ(レベッカ・ファーガソン)の集団「トゥルー・ノット」に殺され、生気を吸い取られる強烈なイメージをみる。

ドクタースリープのアブラ

野球少年殺人は実際に起こっており、ローズに感知されたアブラも狙われる。

アブラはダニーの元へ助けを求める。

ダニーとアブラ

ダニーはアブラに頼まれ、野球少年が埋まっていた場所を掘り起こし、彼のグローブをアブラの元へ持ち帰った。

アブラはグローブから敵の正体を探る。森の中へ向かったアブラを車をローズの仲間たちが襲うが、そのアブラは投影で、本物は家にいる。ダニーとビリーは集まったローズの仲間を銃で撃ち殺していくが、ビリーは彼らに操られ、自分に向けて銃を撃って死んでしまった。

家にいるアブラを、クロウというローズの仲間が誘拐する。しかし、アブラに乗り移ったダニーによって車は事故に遭いクロウは死亡。

ローズを倒すため、ダニーとアブラはオーバールックホテルへ向かう。ローズはダニーを追い、階段で痛めつけるが、彼が頭の宝箱から解放したホテルの亡霊によって殺される。しかしダニーもジャックの霊に取り憑かれ、逃げるアブラを追い詰めた。アブラはジャックの霊に、あなたが乗り移ったのは息子だと言いパワーを弱める。意識が戻ったダニーは、ボイラー室を操作してホテルを爆破。

アブラの側にはダニーの幽霊がいる。亡霊を封じ込める方法を習ったアブラは、自分を追ってきた浴槽の老婆を封印する。

『ドクター・スリープ』登場人物とキャスト

『ドクタースリープ』の原作はホラー小説界の帝王スティーブン・キング。そして映画の監督・脚本はマイク・フラナガンです。その他の登場人物やキャストをみていきましょう。

ダニー(ユアン・マクレガー)

ダニーを演じるユアン・マクレガー

40年前オーバールックホテルで父ジャック・トランスが錯乱した惨劇を目の当たりにし、そのトラウマで酒浸りの生活を送ってきた。小さい頃からシャイニング(超能力)が使える。

アブラ(カイリー・カラン)

 

非常に強いシャイニング(超能力)を持った女子中学生。ダニーとは遠隔に黒板で文字を書いてやり取り。

ローズ(レベッカ・ファーガソン)

ドクタースリープのレベッカファーガソン

不老不死の謎の女性。肉体を持っており亡霊ではないが人間でもない。8人ほどの狂気の集団「トゥルー・ノット」のリーダーで、超能力を持った人間の生気を吸い取りながら何百年も生き続けている。

ビリー(クリフ・カーティス)

放浪していたダニーにアパートや仕事を紹介する。その後は彼の親友となった。

俳優クリフ・カーティスは映画『MEG・ザ・モンスター』やドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』への出演が有名。

ディック(カール・ランブリー)

40年前にオーバールックホテルでジャック・トランスに殺された料理長。シャイニング(超能力)を持っており、死んで霊になったあとも、ダニーの元に現れ使い方を教える。

考察:ダニーの運命は40年前に決まっていた

『ドクター・スリープ』の内容を考えるに「ダニーの運命は40年前に決まっていた」ということがいえるのではないでしょうか。ダニーは亡霊たちに襲われ、父のジャック・トランスの霊に乗り移られます。そして斧でアブラに襲いかかるのですが、40年前のジャックとまったく同じ行動をとっており、ここまでくると運命としか思えません。

こうなることは恐らく40年前にホテルを訪れた瞬間から決まっていたのでしょう。

ダニーの頭の中には、常にホテルの迷路と40年前の惨劇のイメージがあった。つまり彼は40年間、亡霊ホテルから精神的に抜け出せていないのです。

ラストのボイラー室で母親のウェンディの霊が出てくることを考えると、ダニーは善悪の枠組みを越えて「オーバールック・ホテル」を我が家のように感じていたのかもしれないです。

だからこそ放浪生活を続け、最後はホテルに戻ったのだと思います。ダニーにとって、ホテルはトラウマを超えてかけがえの無いものになっていたのでしょう。

『ドクター・スリープ』の謎(Q&A)

ドクタースリープのエレベーターの血

『ドクタースリープ』で出てくる、シャイニング(超能力)についてなど、とりわけわかりにくいポイントについて解説します。

シャイニングとは?

A.シャイニングは特別な人間が持つ超能力です。具体的には、脳内で会話する、予知能力、遠隔で存在を見つける、物を動かす、幽体離脱などができます。

パワーが強ければ離れた相手に干渉することも可能です。

亡霊を封じ込める方法

A.ダニーは頭の中で、オーバールックホテルの巨大迷路とそこにある大きな宝箱を想像すると、亡霊を封じ込めることができます。

ディックの霊(40年前にジャックに殺された)に教わった方法です。

ローズたちの「トゥルー・ノット」はどんな集団?

生気を吸いとるローズ

A.ローズたち「トゥルー・ノット」は、銃で撃たれれば死亡することから、オーバールックホテルの亡霊とは違う存在だとわかります。

彼女らは肉体を持っており、シャイニング(特殊能力)を持つ人間を殺し、その強力な生命エネルギーを吸うことで不老不死でいられました。大人よりも“生命エネルギー”の純度が高い子どもをよく襲っているようです。

ローズの発言や死ぬときに上がる煙から察するに、普通の人間ではありません。

さらに、ローズたちもシャイニングと似たような超能力を使うことができます。シャイニングが“陽”のパワーだとしたら、ローズたちの力は“陰”と考えることができるのではないでしょうか。

最後になぜ亡霊たちが復活したのか?

A.ダニーがホテルで宝箱の封印を解いたからです。ダニーがわざわざホテルに来たところから、亡霊の封印を特には“オーバールックホテル”という場所も重要だったと考えられます。

キューブリックの『シャイニング』との作風の違い

“善と悪”から“陰と陽”の対立へ

キューブリック の『シャイニング』は、ジャックが悪の亡霊に取り憑かれ、息子のダニーや妻のウェンディを襲うという内容で“善と悪の対立”でした。比較して『ドクター・スリープ』における敵はローズ率いる「トゥルー・ノット」であり、亡霊そのものではありません。

「トゥルー・ノット」は子どもを殺す非道な集団ではありますが、仲間を大切に思う気持ちなど、彼らなりの美学を持ち、おまけにシャイニングと同じような能力も使います。

『ドクター・スリープ』が超能力をどう使うか?という対決になっていることから、今作は『シャイニング』と比べて“陰と陽の対立”という側面が強くなっているといえるでしょう。これは同じくスティーヴン・キング原作の映画『ダーク・タワー』と近い対立軸です。

単純な勧善懲悪ではなく、異なる二つの勢力がバランスを保っているという、より現代風の考え方で描かれているのが『ドクター・スリープ』なのです。

『ドクター・スリープ』は東洋思想が強い

前作『シャイニング』は、ジャック・トランス自身がホテルの亡霊の生まれ変わりだと示唆されたラスト(1921年の集合写真)で終わりました。そして、『シャイニング』では曖昧だった東洋思想的な輪廻というテーマが『ドクター・スリープ』でキレイに回収されました。

さらにダニーとディック、アブラとダニーというシャイニング(超能力)の師弟関係もハッキリと描かれています。

これらを総合すると、『ドクター・スリープ』は『シャイニング』と比べ東洋思想が強まっているといえます。

ローズの集団はツインピークスから?

ローズの集団「トゥルー・ノット」は、恐らくデヴィッド・リンチ監督による伝説的カルトドラマ『ツインピークス』の映画編『ローラ・パーマー最期の七日間』に出てくる謎の集団に似ています。『ドクター・スリープ』の原作者のスティーヴン・キングが影響を受けたのかもしれません。

[caption id="attachment_8049" align="aligncenter" width="391"]ツインピークスの謎の集団 ツインピークス『ローラ・パーマー最期の七日間』の謎の集団[/caption]

存在意義がわからず、人がいないところでたむろしている雰囲気がそっくりです。

謎のグループというのは色んな作品で登場していると思うかもしれませんが、目的や存在理由がハッキリしないグループはほとんどないです。

そしてツインピークスの謎の集団は「トゥルー・ノット」と同じように、人間と対立する悪の存在として描かれています。

さらに、「トゥルー・ノット」メンバーのフリックは、ツイン・ピークスで巨人役だったカレル・ストルイケンが演じています。

キングにもリンチにも同じものが見えている?

しかし、スティーヴン・キングにもツイン・ピークスの監督デヴィッド・リンチと同じような、人間ではない謎の暗黒集団が見えているという可能性も捨てきれない。まさか謎の集団は本当に存在して、二人の巨匠には見えているのか?

『アンノウン』は中年オヤジの夢を叶える映画?リーアム・ニーソンの痛快サスペンス

『アンノウン』は一筋縄ではいかない、二転三転する展開が魅力のアクションサスペンス映画だ。

そして、世のオヤジたちの願望を叶えられる映画であることにも触れていきたい。あらすじ・斬新な設定・演出などについて考察していきます!(完全ネタバレ)

https://twitter.com/movie_crisis/status/1201681199560708098

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映画『アンノウン』の基本情報

タイトル:『アンノウン』 
公開年:2011年
監督:ジャウム・コレット=セラ 
主演:リーアム・ニーソン 
出演:ダイアン・クルーガー ジャニュアリー・ジョーンズ  
音楽:ジョン・オットマン
撮影:フラビオ・ラビアーノ
興行収入:130,786,397ドル

この映画の考察のために、まずはあらすじをネタバレありで振り返ってみよう。

主演は『96時間』で有名なリーアム・ニーソン

監督:ジャウム・コレット=セラは『エスター』や『ロスト・バケーション』『トレイン・ミッション』などの完成度が高い作品をコンスタントに撮っているスペイン出身のダンディ男。

『アンノウン』のあらすじネタバレあり

https://youtu.be/qMYMb6RPdVU

ブレスラー教授にドイツの学会へ招かれたマーティン(リーアム・ニーソン)と、その妻エルザ(ジャニュアリー・ジョーンズ)。ホテルについたマーティンはブリーフケースを空港に忘れたことに気がつき、タクシーに乗るが事故で川に転落。タクシーの運転手ジーナ(ダイアン・クルーガー)は気絶したマーティンを助け、その場を去る。

4日間の昏睡状態のあと、病院で目が覚めたマーティン。ホテルへ行くと妻は自分のことを知らず、自分と同姓同名の夫までいた。マーティンは看護師から紹介されたユルゲンという元秘密警察の探偵に捜査を依頼。それからジーナを探し出すが何者かに銃撃され、二人で逃げる。

ユルゲンの情報で、生物学会のパーティーに出席する王子の命を狙った組織がいるとわかる。マーティンは自分が犯罪組織の一員でホテルに爆弾を仕掛けたことを思い出し、パーティー中のホテルへ向かった。

エルザたちはブレスラー教授の飢饉を救う新種のトウモロコシの情報を盗み出していた。マーティンは警備部長に爆弾があることを話し、会場がパニックになる。作戦の変更を余儀無くされたエルザは、自分に疑いが掛からないよう、仕掛けた爆弾の解除に失敗して死亡。マーティンはもう一人の自分を倒し、ジーナと新しい人生を始めることにした。

中年オヤジの夢を叶える『アンノウン』

アンノウンの主演リーアム・ニーソン

『アンノウン』は、世の中のオヤジたちの夢を叶えた映画だといえるだろう。

ストーリーをみると、主人公のマーティン(リーアム・ニーソン)はしがらみのある過去を捨て、ジーナという若い女性と新しい人生に踏み切ったのだ。

もっと端的に言えば、つまらない仕事は捨て、妻は死に、若い女性と・・・ということになる。

これは仕事や家庭生活に嫌気が指し、すべてを捨てて新しい人生を送ってみたいというオヤジの願望そのものではないだろうか?オヤジたちはリーアム・ニーソンを通じてそれを疑似体験することができたのだ。

『アンノウン』はだれでも楽しめるクオリティの高いサスペンス映画だが、特に中年オヤジたちは感情移入できたことだろう。

斬新な記憶喪失

映画アンノウンのリーアムニーソン

マーティン(リーアム・ニーソン)は、記憶を失う前と、思い出したあとでまったく別の人間になっている。

記憶喪失によって、暗殺集団の一員としての冷徹な意識が消え、すっかりいい人間になってしまった。この設定は斬新ではないだろうか?

普通の映画なら記憶が戻ったら元の人間性に戻るのだが、そのまま良い人間になってしまったという展開がとても面白い。ご都合主義かもしれないが、違和感もない。

音が驚きと恐怖を呼び起こす!

映画アンノウン

『アンノウン』はあの有名なサイコスリラー映画『エスター』と同じジャウム・コレット=セラ監督の作品。『エスター』は本当に衝撃的な怖さだったのだが、『アンノウン』でもこの監督の力量が遺憾無く発揮されている。

その仕掛けは単純で、大きな衝撃音が予想できないタイミングで入ってくるというもの。しかし、実際どこで衝撃音を入れるかとなると、センスや経験が必要になってくる。

『アンノウン』はアクション映画なのに、ホラー映画のようなビビり方をしてしまう。そんな自分が情けなくもあるのだが、ジャウム・コレット=セラ監督率いるスタッフの手腕が素晴らしいことの裏返しだと考えると、なんだかうれしくなる。

『アンノウン』のツッコミどころ

傑作アクションサスペンス『アンノウン』にもやはり小さな欠点はある。気になった部分をいくつか解説していく。

大事なカバンを忘れる暗殺者

完璧な暗殺者のはずのマーティン(リーアム・ニーソン)が、大事なカバンをタクシーに積み忘れるという設定に少し無理があるように感じる。こんなケアレスミスを犯すような人間なら、今まで生きてこれなかっただろう。

記憶が戻ってもいい人

記憶がだいぶ戻っているにも関わらず、良い人間でい続けるというのは少し都合が良すぎる気がする。記憶をほとんど失ってしまったなら、わからなくもないけど。

しかし、記憶をや感情を一部分だけずっと失ってしまう記憶喪失もあるかもしれないし、もしかすると主人公のマーティンは、暗殺稼業から足を洗いたいとずっと思っていたのかもしれない。

『アンノウン』のまとめ

『アンノウン』は斬新な設定と、ジャウム・コレット=セラ監督による衝撃音などの絶妙な演出、そして巧妙なストーリーでオヤジたちの夢を叶えてくれる傑作アクションサスペンス映画だ!

友達から「オススメの映画ない?」と聞かれたら、ぜひ『アンノウン』と答えよう!

スコセッシの『キング・オブ・コメディ』は何が面白いかホアキン『JOKER(ジョーカー)』との類似点も

2019年に公開されるや否や空前の大ヒットを記録している『JOKER(ジョーカー)』。そのストーリーの元ネタとなっているのがこの『キング・オブ・コメディ』だ。

あらすじや結末、そして何が面白い映画なのかを語っていく。『タクシー・ドライバー』や『JOKER(ジョーカー)』との類似点も。

『キング・オブ・コメディ』の基本情報

監督:マーティン・スコセッシ  主演:ロバート・デ・ニーロ  出演:ジェリー・ルイス 上映時間109分 公開1982年

マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロは今作で5度目のタッグとなる。

『キング・オブ・コメディ』は大ヒットとはいかなかったが、黒澤明レオナルド・ディカプリオなど多くの映画関係者に影響を与えた。

ティーヴン・ジェイ・シュナイダーが書いた『死ぬまでに観たい映画1001本』にも選ばれている。

キングオブコメディのロバートデニーロ

『キング・オブ・コメディ』のあらすじ(完全ネタバレ)

ルパート・パプキン(ロバート・デ・ニーロ)は、有名なTV司会者のジェリー・ラングフォード(ジェリー・ルイス)を熱狂的なファンから守り、恩を売って車に乗り込んだ。コメディアンになりたいという夢を話したパプキンに、ジェリーは事務所にテープを持って来いと言い放つ。

真に受けたパプキンは有頂天になり、昔好きだった女性に会いに行きジェリーと知り合いだと自慢した。ジェリーの事務所にテープを持っていくが秘書により不採用となる。さらに週末、リタを連れてジェリーの別荘に勝手に押しかけ追い出された。

怒ったパプキンはジェリーの妄信的なファンである女性マーシャ(サンドラ・バーンハード)と一緒にジェリーを誘拐。TV局のお偉いさんを電話で脅し、ジェリーの代わりにTVショーに出演する。

誘拐されたジェリー

TVに出演したパプキン(ロバート・デ・ニーロ)

パプキンはショーのあと、バーで働くリタのもとへ行き、TVのチャンネルを変えて自分がショーでジョークを言っているところを見せる。パプキンは誘拐の罪で逮捕されたが、この一件のおかげで知名度が急上昇し、本を出版するなど一躍人気者に。

『キング・オブ・コメディ』の面白いところ!

『キング・オブ・コメディ』の面白さは何といってもラストの意外性だろう。

主人公パプキンの異常な行動の数々により、緊張感が一気に高まる。ついには誘拐と脅迫が成功してTVショーでジョークを連発!そしてなんとこれが、そこそこ受けているのだ。ジェリーもその様子をTVで観て感心したようである。

パプキンは社会的には決して許されない彼なりの方法で、実力を証明したのだ。

観る側からすれば、絶対に主人公は破滅する!というところから、大衆に受け入れられるというのは『タクシー・ドライバー』のラストと非常に良く似ている。暴力的カタルシスが上手い方向に転がるというのは、マーティン・スコセッシ映画の大きな魅力の一つだろう。

『JOKER(ジョーカー)』との類似点

椅子に座るロバート・デ・ニーロ

ホアキン・フェニックス主演の『JOKER(ジョーカー)』が『キング・オブ・コメディ』のどの点を参考にしたかというと、

  1. 妄想癖に取り憑かれたコメディアン
  2. ラストが現実か妄想かわからない

マーティン・スコセッシ監督によると『キング・オブ・コメディ』のラストはマイケル・パウエル監督の作品の、現実と幻想に区別はないという点を参考にしているという。

つまり『キング・オブ・コメディ』のラストは現実か妄想か?その問い自体が重要でないということ。

スコセッシのインタビューによると「幻想は現実よりも現実的なものだ」ということらしい、現実も妄想も大差なく、どっちでもいいだろ!ということだ。

それを参考に作られた映画『JOKER(ジョーカー)』についても、現実と妄想の区別を意図的につけられていないと考えることができる。

『アイズ・ワイド・シャット』でキューブリックが本当に伝えたかったこと!ネタバレ解説!

アイズ・ワイド・シャット』が公開されたの1999年当時、本当に夫婦だったトム・クルーズニコール・キッドマンが夫婦役を演じ話題になりました。この記事では『アイズ・ワイド・シャット』がどんな映画なのか?テーマは何か?キューブリックの隠されたメッセージとは?などを解説していきたいと思います。

アイズ・ワイド・シャットのトム・クルーズとニコール・キッドマン

アイズ・ワイド・シャット』はこんな映画

アイズ・ワイド・シャット』のあらすじ概要(完全ネタバレ)

アイズ・ワイド・シャット』は、妻のアリス(ニコール・キッドマン)に浮気願望があると言われてショックを受けたビル(トム・クルーズ)が、ヤケになって夜でぶらぶら街を歩き、売春婦と仲良くなったり、旧友のつてで仮面を被って屋敷で行われた乱行パーティーに行ったりした翌日、乱行パーティーについて調べようとすると、各方面から脅され、妻に全てを話すというもの。

https://youtu.be/YEfyfcEdW4Y

アイズ・ワイド・シャット』の種明かしとテーマ

アイズ・ワイド・シャット』の原作は「夢小説」という1926年に出版された小説元になっている。作者はアルトゥル・シュニッツラーというオーストリア人で、かの有名な心理学者フロイトと知り合いだったらしく、夢は人間の抑圧された心理状態の裏返しという夢判断に影響を受けてこの小説を書いたともいわれている。

要するに『アイズ・ワイド・シャット』は妻の言動にショックを受け、浮気したいけど、それができずに悩む男の夢の話なのだ。

トム・クルーズ/アイズ・ワイド・シャット

この映画のテーマは、夫婦には互いに言えない欲望があり、それが元で不仲になることもあるけど、結局はヤレば元どおりになるよ。もっとわかりやすく解釈すれば、下記のようになる。

「欲望は欲望でしか解消できない。大した意味はないぜファッ○!」

アイズ・ワイド・シャットの意味は

ニコール・キッドマン/アイズ・ワイド・シャット

アイズ・ワイド・シャット(Eyes Wide Shut)』を直訳すると、大きく目を閉じろ!というもの。「見てもショックを受けるだけで、意味のないこともあるぜ」というキューブリックの皮肉的なメッセージが込められている。

ちなみにこの、Eyes Wide Shutという言葉は、「Keep your eyes wide open before marriage, and half shut afterwards」(訳:結婚前はしっかり相手を見ろ。結婚したら半分閉じろ!)という欧米の結婚式のスピーチのお決まりの笑い文句を少し変えたもの。

キューブリックは『アイズ・ワイド・シャット』を駄作だと言った

スタンリー・キューブリック自身も『アイズ・ワイド・シャット』の出来に満足していなかったという記事を見つけた。

 スタンリー・キューブリック監督が、生前、友人で俳優のR・リー・アーメイに「『アイズ・ワイド・シャット』は駄作だ」と語っていたことがわかった。この作品はトム・クルーズニコール・キッドマン元夫妻が出演し、キューブリック監督の遺作となった作品だが、アーメイによると「彼が亡くなる2週間前に電話をしてきて、この作品について話をした。クルーズとキッドマンが好きなようにやった、と言っていた」とのこと。 (引用元サイト)

つまり大スターのトム・クルーズニコール・キッドマンには、演技や撮影の進め方に彼らなりの流儀があって、そのせいでうまくいかなかったということだろう。

R・リー・アーメイからの又聞き話なので、どの程度トム・クルーズニコール・キッドマンに原因があったのかは不明だが、インパクトに欠ける映画に仕上がったことは確かだ。

ラストのセリフはキューブリックの遺言

アリス(ニコール・キッドマン)が最後にいう「FUCK」というセリフは、『アイズ・ワイド・シャット』のテーマであるとともに、キューブリックの遺言だとも言われている。世間に対していつも上から目線で意見を述べていた彼らしい。

それとも『アイズ・ワイド・シャット』の出来映えに満足いかなかったことに対しての言葉だろうか。キューブリック監督は映画の公開前に死んでしまったので真相は闇の中だ。

アイズ・ワイド・シャット』がつまらない理由

アイズ・ワイド・シャット』はスタンリー・キューブリック作品の中では人気が高い方ではないし、個人的にはつまらなかった。その理由を説明したい。

抑圧された夢というのがつまらない

ビル(トム・クルーズ)が経験した夜の街や屋敷での乱行パーティーが夢だったということなのだが、夢だったというところに意外性や面白さをまったく感じない。

ちなみに、アリス(ニコール・キッドマン)の夢だったという解釈もある。

新聞の文字がビル(トム・クルーズ)の心情を表していたりと細かい仕掛けはたくさんあるのだが、夢だったというオチ自体に驚きがないのだ。

映像にキューブリックらしさがない

スタンリー・キューブリック監督の撮影技法として、左右対称な映像が特徴だが、今作はそれがなかった( Blu-rayで観たのだが、キューブリックの以降で画面比率が非対称になるように変えられていたせいだろうか?)。

それに映像も揺れているような感じのシーンが多い。

キューブリック作品なので、『2001年宇宙の旅』や『シャイニング』のように、映像が凝りすぎていて、観ているだけで幸せ!楽しい!という瞬間が少なかったのが不満。