ロッククライマーの偉業を描いたドキュメンタリー映画『The Dawn Wall(ドーンウォール)』を観たのだが、これがすごい傑作だった。
YOUTUBEでひろゆきが、主人公トミー・コールドウェルを絶賛していたのもよくわかる!
自伝とは思えない、様々な出来事や困難、達成感や友情など、フィクション以上のストーリーが詰まっている!
夢を失いかけている人、目標なく過ごしている人、そんな人はこの映画を観てほしい。自分なりの答えを見つけられるだろう!
この作品をなるべく多くの人に広めたいと思い記事を書く。(ドーンウォール未鑑賞の人はネタバレあるので注意。)
- ドーンウォールのキャストや製作陣は?
- ドーンウォールの予告動画
- ドーンウォール登場人物
- ドーンウォール見どころは?
- 観るにあたって覚えておいてほしい用語
- 91点Sランク評価とその理由
- 映画ドーンウォール/あらすじネタバレ解説
- ドーンウォールの感想・考察/拉致されても指を失っても諦めない!
- 映画『ドーンウォール』解説感想レビューまとめ
ドーンウォールのキャストや製作陣は?
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ドーンウォールの予告動画
ドーンウォール登場人物
トミー・コールドウェル
不屈の精神とロッククライミングへの愛で、ヨセミテ・エルキャピタンの超難易度の未開拓ルートを目指す。幼少期からさまざまな困難(ネタバレになるので後で言及)を乗り越えた経験を糧にし超人的なクライマーになった人物。
自身の理想や信念を追求しながら、仲間への感謝も忘れない。
ケヴィン・ジョーグソン
もともとはボルダリングの選手だったが、トミーの挑戦に感化され、サポートに立候補した若きクライマー。
今回のヨセミテフリールート開拓挑戦にあたって、トミーとともに6年間も準備してきた。経験不足を補ったファイティングスピリットを持つ人物。
ドーンウォール見どころは?
立ちはだかる圧倒的大自然
ヨセミテにそびえたつ巨大な岩肌エル・キャピタン、高さ900メートルの巨大な崖!観るだけで十分な絶景を身一つで登るトミーやケヴィンの視点からみる景色は最高の一言。
岩肌に張り付く二人の姿は、まさに地球と一体になっているといえるだろう。
人が困難に立ち向かう理由
ドーンウォールを観ると、なぜ人が困難に立ち向かうのか。理屈でなく肌で感じることができる。
トミーとケヴィンの目標に向かってひたむきな姿は、自分が持っていた熱い思いを呼び醒さまされます。
ドーンウォールは何点?観るべき?
ドーンウォールの評価は91点!ロッククライミングの知識がない方でも楽しめる超傑作ドキュメンタリー!!
人が生きる意味を肌で感じることができる超オススメ作品!
観るにあたって覚えておいてほしい用語
ドーンウォールは事前知識がなくても大丈夫だが、用語を知っておくとさらに楽しめるので紹介する!!
フリー・クライミング
登る際に道具を使わないクライミング(安全確保の道具や、壁用テントなどは使用するが、ボルトに足を引っ掛けて登ったりはしない)
エル・キャピタン (ヨセミテ)
カリフォルニアのヨセミテ国立公園にそびえ立つ高さ1000メートル大岩でロッククライミングの聖地や練習場所として有名。花崗岩。
※以後ネタバレになるので、まだこの映画を観てない人は絶対に次の項目には行かないでください!
91点Sランク評価とその理由
各要素と、序盤・中盤・ラストの合計を100点満点とし計算。
結果、ドーンウォールは
91点 Sランク ☆(星)4.6
ドキュメンタリーなので、点数をつけるのもどうかと思ったが、誰でも楽しめて勇気をもらえる傑作であることは間違いない!
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映画の各要素(10点満点中)
ストーリー | キャスト・演技(ハマり役) | テンポ | 演技・シーン |
10 | 9 | 8 | 10 |
セリフ | 映像の見やすさ(構図など) | 音楽・楽曲 | 印象度(記憶に残る) |
9 | 10 | 7 | 9 |
序盤・中盤・ラスト(5点満点)
序盤 | 中盤 | ラスト・結末 | 話の筋が通っているか? |
5 | 4 | 5 | 5 |
映画ドーンウォール/あらすじネタバレ解説
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1:トミー・コールドウェルが一流クライマーになるまで
トミー・コールドウェルは虚弱で発達に遅れがある少年だったが、マッチョでロッククライミングが趣味の父に鍛えられ。彼がティーンエイジャーのとき、家族で旅行中たまたま出ることになったクライミングの世界大会でなんと優勝! トミーの名は次第に広まり、パートナーの女性と世界の難所を巡りながら腕を磨いて行く。 しかし、22歳でキルギスタンへクライミングに挑戦している最中に反政府組織に捕まる。反政府組織につれられ、6日間食べ物もろくにとらず山を歩かされるという絶望の中、パートナーや仲間を守るため、組織の一人を崖から突き落とし、結果全員の命が助かった。 壮絶な体験もあり、トミー・コールドウェルはさらにクライミングへの情熱を燃やす。彼は若年ながら、世界の難所を次々と制覇していった。2:エル・キャピタンの最難関ルートへの夢と相棒
トミーは長年のパートナーの女性と結婚したが、日曜大工の最中誤って左手人差し指を切り落としてしまう。人差し指はクライミングにおいて非常に重要な部位なので再起不能かと思われたが、他の指を猛烈に鍛え、執念の末に復帰に成功。 パートナーの女性と離婚で失意に沈んでいたが、エル・キャピタルの垂直の壁”ドーン・ウォール”の未開拓のフリークライミングルート挑戦を目標にすることで徐々に立ち直った。 一人での挑戦は無理だと感じ、興味を持ったボルダリング選手ケヴィン・ジョーグソンをパートナーに迎え、彼と実に6年間に及ぶ訓練とを行った。トミーはこの間に別の女性と結婚し、1児を設けている。3:前人未到のフリールートへ
遂にドーンウォールの最難関フリールート挑戦が始まる。途中までは計画通り進んでいたが、垂直の壁を横移動するピッチ(細かく区切られたルート)でパートナーのケヴィンが大苦戦。 ケヴィンは諦めてサポートに回りトミーのみフリークライミングすることを提案する。トミーは2日ほど自身のクライミングに専念するものの、やはりケヴィンと一緒に成功したいと思い直す。 ケヴィンは”横移動”ステージに何日もかけ、大苦戦しながら遂に成功。そのままなんとトミーでさえ避けたジャンプルートまで攻略! トミーに追いついた。4:ラスト・結末
何日も垂直の壁”ドーンウォール”で偉業達成のため奮闘する彼らに感化され、徐々に世間が注目。 世界中に見守られながらトミーとケヴィンは遂にフリールート登攀成功。登り始めて実に19日が経過していた。 彼らのガッツに世界中が感化され、オバマ大統領まで電話をかけてくるほどだった。 世界に感動を与えたトミーとケヴィンは次なるステージへ挑戦し続ける!ENDドーンウォールの感想・考察/拉致されても指を失っても諦めない!
キルギスタンで人質に取られ限界突破
トミーはドキュメンタリーの中で、キルギスタンで反政府ゲリラに拉致され、6日間食料もなくずっと歩かされた経験をしたことで、今まで考えていた限界は限界ではないと知り、クライマーとして突出することができた。
拉致されいつ殺されてもおかしくない強烈な体験を乗り越え、自分のキャパシティーを押し広げるなんて、まるで映画やマンガの世界だ!彼ならブッダのように悟りを開くこともできるかもしれない!
指を失っても決して諦めないトミー ・ コールドウェル
人差し指を失えば普通の人でも生活に差し支える。ましてや指に全体重を預けるロッククライマーなら尚更。ドシロウトの僕がちょっと考えても現役続行は無理そうだ。
しかし自分の才能を信じるトミーはクライミング界へ復帰してみせた。それだけではなく、そこから数々の偉業を達成。
キルギスタンでの事件で限界を取っ払ったからなのか生来の逞しさからなのかは定かではないが、まさに超人である。
一度諦めたケヴィンの再トライ
横向きに垂直の壁を移動する超難関ピッチで何回トライしても成功しなかったケヴィンは、自身の独力登攀を諦め、トミーのサポートに回ることにしたが、数日後の彼との相談で再度挑戦することを決め、見事に成功させた。
それだけでなく、トミーが1度も成功できなかったジャンプして次の持ち手を掴むという超人技も成功!
ケヴィンの不屈の精神に心打たれる!
映画『ドーンウォール』解説感想レビューまとめ
900メートルもの壁を何日もかけよじ登るという無謀な挑戦に、なぜ人々はこれほど心を打たれるのだろうか?
ただのドキュメンタリーではなく、人間の挑戦、行き方、友情、愛情、そして自然との上手な付き合い方を教えてくれる傑作だと思う。
あなたの心に”ドーンウォール”はあるか?今こそ越えるときなのかもしれない!
参考文献 The Dawn Wall