Netflix映画『ファザーフッド』は人気コメディアンのケヴィン・ハートがシングルファーザーとして子育てに奮闘するヒューマンドラマ・コメディ!
心温まる本作のあらすじネタバレ解説や、率直な感想・評価を書いています。
ちなみにタイトルのfatherhoodは“父性,父である資格”の意味。
Netflix『ファザーフッド』作品情報
監督:ポール・ワイツ
脚本:ダナ・スティーヴンス,ポール・ワイツ
主演:ケヴィン・ハート/父マット役
出演:メロディ・ハード/娘マディ役
映画ファザーフッド/あらすじネタバレ解説
マット・ログリン(ケヴィン・ハート)の妻・リズは羊水が少ないということで予定日の2週間前に帝王切開をしました。リズの母・マリオンは出産の様子をスカイプで見ています。
無事に娘・マディが生まれ、マットはリズにネックレスをプレゼントしました。しかし、リズは突然肺塞栓症で死んでしまいます。葬式が終わってもマットは立ち直れませんでした。マリオンやマットの母・アナは「あなたに子育ては無理だからミネソタに連れて帰る」と言います。しかしマットはマディを育てる決心をしました。
マットは慣れないおむつ交換や授乳に四苦八苦します。マディの側にいられるよう家での仕事を増やしました。すべて初めての体験で大変でしたが、自分の流儀でなんとか子育てをしました。何日も泣き止まないときは新米ママの会に通って、掃除機の音が効果的だと知り試します。会社ではマディを抱っこしながらプレゼンをし、好評を得ました。
数年後。マディは小学生になり、規則のスカートでなくズボンを履いて小学校に通っています。マットと友人・ジョーダンやオスカーの中に入って、4人でポーカーをして楽しく過ごしていました。マットはマディにリズのネックレスをプレゼントします。しかしマディはそれをなくしてしまいます。
マットはオスカーの紹介でアニメーターのリジー(リズ)と出会いました。亡き妻と同じ名前だと驚きますが、彼女と意気投合し2人は付き合い始めました。マディはリジーに最初に会ったときは不機嫌でしたが、一緒に遊ぶにつれ彼女のことを気に入ります。
ある日マディが学校で頭を怪我します。マットはリジーと昼にベッドで過ごしており学校からの電話に出ません。病院に遅れて行ったマットは自己嫌悪に陥り、リジーに別れ話を切り出します。
会社の上司が昇進することになり、後任をマットにしたいと言います。クロアチアに1ヶ月出張に行ってくれと言われ、今後も出張が増えそうです。しかし給料は良くなりマディの学費も心配しなくてよくなります。
マットはマディを、亡き妻リズの母・マリオンが住むミネソタで暮らさせることにします。
クロアチア出張の直前、マットはベッドの下からリズのネックレスを見つけます。出張を止めてミネソタへ行き、マディを連れて戻しました。
マットはリジーに謝り、マディと3人で仲良くアイスクリームを食べに行きました。
マットはマディのスカート強制の校則に抗議するため、自分がスカートをはいて学校にやってきました。
Netflix映画『ファザーフッド』END!
ファザーフッドの感想・評価77点
映画『ファザーフッド』の評価は77点。
妻との絆、父と娘の絆に終始感動させられました。自分流儀で子育てするパパはカッコ良かったです。
しかし、ストーリーの起伏に乏しく物語としての見応えは少なかったと思います。
ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイの『マイ・インターン』みたいな感じですね(好きな人はスイマセン)。大きなトラブルが1つもなく、温かい雰囲気に終始した印象でした。
展開も普通で『愛しい人から最後の手紙』のような感動もないです。
子育てに奮闘する以外は、娘・マディが怪我してリジーと別れるくらいの日常的な問題しか起こらなかったので、見ていてドキドキ・ハラハラが得られませんでした。
会社でも主人公・マットのやり方は受け入れられますし、楽しい友人たちも支えてくれます。映画としてはちょっと順風満帆すぎですね。
父子の物語としては映画『パパVS新しいパパ』とかの方が面白いし感動もあると思いました。
ただ『ファザーフッド』は、シングルマザーに比べると圧倒的に少ないシングルファーザーの子育てにスポットを当てた点は評価できると思います。
主演のケヴィン・ハートについて
主人公・マットを演じた人気コメディアンのケヴィン・ハートは、ドウェイン・ジョンソンと『ジュマンジ』シリーズに出演するなど、俳優としても大活躍ですね。
今作では演技上手いなあ!と思いました。
最初の出産や妻が亡くなってしまった時の表情とかが素晴らしかったです。
コメディアンなのもあって、もちろんジョークなどのシーンもバッチリ。
ウィル・フェレルやジム・キャリーなど、アメリカにはコメディアン兼俳優で覇権を取っている人物が多いですね。考えみたら日本にも北野武とか芸人兼俳優・監督ってたくさんいます。お笑いも演技ですし、共通点が多いのでしょう。
ファザーフッドの秀逸シーン解説
本作で1番良かったのが赤ちゃんを抱っこしてプレゼンするシーン。微笑ましく、仕事と子育てを両立させる究極の形態だと思いました。本作のベストシーンだと思います。
日本でもキッズルームを備えている会社はあるようですが、赤ちゃんを抱えてプレゼンは聞いたことがないです。そんなことが当たり前になる社会が来るといいと感じました。男性も女性も、子供を連れて会社に行ってもいいと思います(もちろん子供のストレスにならなければですが)。
部屋にバスケのリングを作ってオムツをシュートするアイデアも良かったですね。ウ○チが漏れてしまうお約束もありました。
あとは、掃除機の音が赤ちゃんの睡眠を促進すると初めて知りました。胎内にいたときに聞いていた音と似ているらしいです。主人公・マットがマディがいなくて寂しくて、掃除機の音をかけて眠るシーンは、笑えるけど同時に感動しました。
エンディングで、マットがスカートをはいてるシーンも面白かったです。男女平等を痛烈に皮肉っているように見えます。
まとめ
Netflix『ファザーフッド』はシングルファーザーの子育てを温かく描いた感動作でしたが、ストーリーの浮き沈みがない点はイマイチでした。もうちょっとスパイスが欲しかったです。
子育てと仕事を両立させるアイデアなんかは斬新だったと思います。
映画『ファザーフッド』感想レビュー終わり!
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